こんにちは、しょちょーです。
訪問業務を続けているとケアマネジャーより、次のような問い合わせを受けることがあります。
「生活保護の方なのですが、訪問は可能ですか?」
断る理由もないので当然お受けします。
無料体験も無事にうまくいき、
ケアマネにも報告完了し、
いざケースワーカーに相談したところ、NG。
「えっなんで?」と言っている間に話は流れてうやむやに、、、
こんなケース、ありませんか?
様々な理由はあると思いますし、実際どのようなやりとりがなされているかは分かりません。
ですが、ケアワーカーさんの立場に立って考えて行動した結果、比較的うまく言っている方法を紹介します。
急な電話「無料体験終わりました」「は?」
ケアマネージャーからのご紹介ですから、ケアワーカーさんには訪問鍼灸マッサージが介入するかもと、その旨が伝わっていると思っていたら間違いです。
基本的には以下の通りに考えて接していけば問題ありません。
- 連絡がそもそもいっていない
- 連絡はいっているが、内容はあまり理解していない
こういう状態のときに急に「◯◯院ですが、無料体験行いまして、サービス導入を希望しているので給付意見書くださいますか?」
と言っても戸惑われるだけです。
まず介入(無料体験)の経緯を丁寧に伝える
ケアワーカーさんに連絡をするときはまず、ケアマネジャーから連絡が行っているかどうかを確認するところから始めたほうが良いと思います。
そして、連絡がいっていても、いっていなくても改めて経緯を伝えるべきです。
「ケアマネジャーの◯◯さんから□□といった問題点を解決できないかとご依頼を受けて、無料体験に△△日にお伺いしました。」
そして、以下のように伝えます。
「ご本人様が介入を希望しており給付意見書を頂戴したいのですが、今回徒手検査して問題点のある身体機能と問題のない部分を資料にまとめたので、ご挨拶兼ねて一度お渡しに伺ってもよいですか?」
これで会う口実ができました。
なぜ会いに行って資料を渡すのか?
ケアワーカーさんといえど、生保受給者一人ひとりの徒手検査は行いません。
ましてや筋力チェックや、動作チェックを事細かにみれるわけでもありません。
ケアワーカーさんの専門性は他のところにあります。
しかし、訪問鍼灸マッサージ師である僕たちは、徒手検査や筋力チェック、動作チェックは日常的に実施します。
つまり、僕たちしか知り得ない情報があるので、それをケアワーカーさんに資料とともに伝えに行くわけです。
例えば脊柱菅狭窄症では中等度までは腰椎後弯可動域の屈曲可動域拡大で歩ける距離が拡大する。
こんなこと知らないわけです。
だから、伝えに行く。
そうすると、ケアワーカーさん自身の選択肢が広がり、ケアワーカーさん自身が利用者さんに接する上でより質の高いサービス提供に繋がっていく可能性が向上します。
問題点を理解してもらう=必要性を感じる
どんなサービスも必要性がないものは介入できません。
山登りができるほど足腰がしっかりしている人に訪問リハビリが介入しようとしても、「え?必要ないんじゃ?」となります。
問題点を抽出し、どのように介入して、どのような展望を望むのか?
ここを理解してもらっているかどうかで、ケアワーカーさんの行動が変わります。
例えば以下のケースではどうでしょう?
まだ一度も転倒をしていない高齢者であっても、独居生活で、中殿筋MMT2、片脚立位保持両足ともに2秒以下、体重が半年前から減少中で、体力面を考慮し最近居住拠点を2Fから1Fに移している。
こんな方がいたとしたら、長く見ても1年以内に転んでどこか骨折することが予想できますよね。
問題点を放置した結果を予測できたら、根拠とともに伝えましょう!
こういうことは電話ではうまく伝えられません。
大切なことは直接会って身振り手振りで伝え、補完的に資料にもまとめておいて後から見返せる状態にしておくべきです。
ケアワーカーさん自身に必要性が伝わったら喜んで協力してくれると思います。
それに、公務員といえど相手は人間です。
感情の生き物ですから、こういった姿勢を見せておくことで介入の窓口は広がるはずです。
今日は以上です^_^
雨が続きますが、みなさん体調にお気をつけて!