このページでは、しょちょーの経営論や、採用のポイント、普段考えていることなどを掲載していきます。
最新の投稿
採用で考えること
1. 人員を増やすまでにすること
人員を増やそうと考えたとき、いくつか考えておかないといけないポイントがあります。
・給与
・福利厚生
・交通費
・勤務時間
・ユニフォームなどの制服類
などの基本的なところから
・社内ルール
・どの状態が、一人前と言えるのか?の明文化
そしていちばん大事なことが
・自分自身の価値観マップを作成しておくこと
採用において、お互いに最悪の結果を招いてしまうのが、
「価値観の相違」です。
技術や向上心があり、この人なら戦力として活躍してくれそうだ。と思っても、社長自身との考え方や価値観に相違があると、早かれ遅かれ必ずトラブルが発生します。
または、どちらかが我慢をしながら働き続ける。。。
友達関係においても、夫婦関係においてもお互いの「価値観」は超重要です。
なので、採用する側の価値観をしっかりと客観的に見つめ直しておき、いざ面接の際には、自分と価値観の合う人を採用するようにしましょう。
スタッフ数が1〜10人の少人数のときこそ、超重要です。まだ仕組みが整っていない=仕組み以外の部分で繋がっているスタッフだからです。
たまに、自分と考え方が違うメンバーとチームを組んだほうが良いと言われたりしていますが、それは会社内での人事構成の話です。まだ少人数制の段階では、その考え方は大きなストップをかける要因になりますので、ご注意ください。
2. 募集要項は正社員か、パートか、業務委託か
何か特別な理由がない限りは業務委託です。
正社員は、固定費がきつくなっていきます。
パートは、この業態にはあまり合っていない働き方です。
3. 求人広告のオススメ
さて、求人を出してみようと思った時にオススメなのが、以下の順です。
1.無料掲載枠
2.有料掲載枠(単月)
3.有料掲載枠(長期)
求人者がどこのサイトや媒体を使って自分の職場を知るかは、全くわかりません。
なので、まず大事なことは、掲載できるところには全て掲載する。
という姿勢です。
なので、最低でも無料掲載枠は全て調査上で掲載する必要があります。
オススメの掲載先の調査方法は、自身の業界の大手と言われる団体名+求人 で検索をかけます。
少なくとも10件以上はヒットするかと思うのですが、その掲載サイトを全てメモしておき、一つずつ掲載可能かどうかを調べていきます。
意外と無料掲載枠も多くあるので、まずは上記の方法で調べてみましょう。
4. いざ面接、、、の前に会社見学をはさもう
「あの、、、面接をお願いしたいのですが、、、」
ご連絡ありがとうございます!やりましょう!!
はいストップー!!!
まずは会社見学を案内しよう!
はっきり言います。
面接の20分前後だけで、相手の価値観や、自分たちの職場で活躍してくれるかどうかは
絶対に分かりません!!!!
20分であれば、どうとでも作れるのです、人というのは。
なのでオススメなのが、「会社見学」を一度挟んでおくことです。
会社見学を実施後でないと、面接ができない。と伝えておけばよいのです。
会社見学では概ね60分程度用意しておき、事務所に来ていただきます。そこで会社説明をする時間、お互いにコミュニケーションをとる時間、質問タイム。を設けます。
そこで見るのは、、、
・設定した時間の前後何分頃に到着するのか(実際に訪問を任せた時の時間管理が分かる)
・こちらからの一方的なコミュニケーションでも興味をもって聞き続けられるか(高齢者とうまく関わり続けられるか)
・お互いのコミュニケーションで、初対面でもキャッチボールができるか(他業種との関わり方がわかる)
・質問タイムで、ちゃんと質問できるか(頭の善し悪し、責任感の所在地がわかる)
などを見ていきます。
会社見学を経て、その上でも面接を受けたい。ということであれば、別日にまた面接を実施します。
5. 面接ではどこを見ていく?
ここでは、会社見学を実施したという前提で話していきます。
概ね価値観や人となりが会社見学で把握できているはずです。
このタイミングでみるべきことは、
・会社見学で仲良くなったが、面接でもそれを引きずって馴れ馴れしくしてこないかどうか
→してきたら、TPOをわきまえられない可能性がある
・会社見学で聞いた内容と、面接で聞いた内容に相違がないかどうか
→もし言っていることに相違があれば、嘘をついている可能性がある
・難しい質問をしたときにどう答えるか、どういう表情になるか
→わからないことを分からないと言える素直さがあるかどうか
・技術面を確かめると言って、背中の押圧をしてもらう
→丁寧さを見る
などです。
いかがでしょう、会社見学を挟むだけでその人のことに対して非常に多くの情報を獲得できます。
万が一、価値観が違う人と仕事をしていくことになったら、採用されたスタッフも採用した側も不幸になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
スタッフ育成
1. 採用後、一人前に育てるまでの流れ
ここで絶対に必要なのが、あなたの職場にとって、
「どういう状態が一人前」なのか?
を明文化しておくことが必要です。
ここがあれば、育成段階で、「君にはここの状態までを、まず目指してもらうからね」と伝えることができます。
要は、ゴールを伝える。と思ってください。
実は、この一人前の状態を明文化しておけば、もう9割は育てるまでの流れは完了していると言っても過言ではありません。
逆算して課題を設定していけばよいのです。そして、途中途中で試験をはさみ、順調に成長しているのか?を推し量ればOKです。
2. 2店舗目は慎重にすること
さて、人数も増えてきたし、いっちょ2店舗目を出してみようかな?と思ったときには、ここは必ずおさえておきましょう。
2店舗目は超苦労します。
色々と理由があるのですが、単純に社長自身がみるべき環境が2倍に増えるので、時間が足りなくなります。
そして、1店舗の段階ではなんとなくルールとして運用できていたことが2店舗目では通用しなくなる可能性があります。
2店舗目を出店する前には、必ず、「運営マニュアル」を作成しておきましょう。
この運営マニュアルがあれば、2店舗目でも3店舗目でも問題なく運用が可能となります。
要は、何かあったときに共通のルールや認識がもてる状態を作り出す必要があるのです。
経営理念もそうです。経営理念がぶれていると、スタッフによって解釈が180度なんてこもザラです。
3. 見て覚えろ、は止めよう
スタッフ育成は事業成長をさせようと思ったら必須の項目です。
良い人材も、育成のノウハウが足りないと離反に繋がり事業成長に活かせません。
ここでは、どうやったら患者さんにも、取引先にも、会社にとっても重要な人材に育てていけるのかを解説します。
過去を振り返ると、「見て覚えろ」を信条にしている先生方は非常に多かったです。
まだ新人の頃、初めて勤めた治療院で2ヶ月経った頃に院長から
「新患対応やってみろ」
しょちょーが2ヶ月間習ったことは、全身のマッサージを8分間でやる方法だけでした。
結果は見事に失敗、よく分からない評価をした後、習ったばかりのマッサージをとにかく実施しました。
患者さんがお帰りになられた直後、院長は僕を控室につれていき、襟首をむんずとつかみ、思い切り壁に押し付けられながら
「なんで出来ないんだ!!ふざけるな!!俺を見ていなかったのか??ちゃんとやれよ!!」
院長ぉぉー!そりゃないぜー!
この時に僕は誓いました。もし部下ができたら、完全なマニュアルを作って渡してあげようと。
ここで、大事なことは、1ヶ月目の成長の段階、2ヶ月目の成長の段階、◯ヶ月時点で▲▲の部分までできる。任せられる。という成長段階を明文化しておくことです。そして、それに沿って指導をしていくことができれば、誰にどの程度の仕事を任せて良いのかが分かるようになり、不要なトラブルは激減します。
4. 再現性を重視して、イチからマニュアルを作る
例えばですが、、、
1.仰臥位と側臥位のルーティン(やり方)は10分以内にスムーズに実施できる
▶入社から10日以内
2.頸部のスペシャルテスト(ジャクソン、スパーリング、etc、、)セットを3分以内に実施できる
▶1.ルーティン習得から10日以内
など、定めておけば、いつ何を覚えて、このスタッフは今どの段階までできる。というのが一目瞭然となります。
再現性高く指導するコツとしては
(例)1.ルーティン
・上司が実施している動画を用意しておき、You Tubeなどでいつでも見れるようにしておく
・ルーティンの行程表を文字に起こしておき、渡しておく
・1日毎に上司が5回受ける、とルール化しておく
・5日後から、部下から申告制でテストを受ける。
・10日後までに合格となるよう期間を設定しておく
・よく失敗しがちな部分を記載しておく
など、別途他のルールを定めておくことです。
最初はこれらの準備に時間がかかりますが、準備ができたら後は非常にスムーズに指導が進みます。
また、どの段階で躓いているのか?をメモしておくことで、次のスタッフ加入時に活かすこともできます。
5. 主体性を持たせるには、裁量権を全員が分かるよう持たせること
スタッフがいつも指示待ちで困っているんだ、、。などとお困りではありませんか?それは部下の気質も多少はあると思いますが、上司側の問題であることも非常に多くあります。
個人事業主である程度成功をしている人ほど陥りやすいのが、創業者パワーが強すぎて、部下の能力に蓋をしてしまうことです。つまり、萎縮してしまうのです。
どうすればよいのか?
そう、裁量権をもたせるのです。
具体的には、◯◯の事柄については個人で判断して動いて良いが、当日中にLINEで報告だけは忘れずにすること。
などと言って、やっていいこと、だめなこと、報告は後ででもいいこと。を設定し、それを全員が分かるように記載しておくことです。
めんどうなのは分かる!
分かるけど、これで「指示がないと全く動かないスタッフ」と「自由に動きすぎて困るスタッフ」を減らせます。
6. 失敗の捉え方を明文化しておく
また、萎縮しない風土づくりにおいて、この失敗の捉え方を明文化しておく。というのも非常にオススメです。
・失敗は成功への近道!失敗した人に嫌な顔をしたり、怒ることはこの会社内ではありません。
・もしそのようなことをしている人がいたら、たとえ院長でも「やめよう」と伝えよう
・失敗した時は、なぜ失敗したか、次はどのように行動したら失敗しないかを上司に伝えよう
(頑張る、注意する、といった曖昧な対策はNG)
・2回、3回と失敗してもOK!ただし同じような失敗をしないようにしよう。
というふうに、失敗に対するその会社の捉え方を明文化しておき、誰もが見えるところに貼っておくとか、マニュアルに追加しておくことが大切です。
これで、失敗をした人から、企業を成長させるアイデアや、その人自身を成長させられる機会を作ることができます。
非常にオススメです。必ずやりましょう。
7. 育成は親の気持ちで、長い目で見ていく
技術面だけをみてもよくありません。その他にも、考え方の部分の成長も必要です。
早く一人前になってほしいからと、無理なスケジューリングで指導をするのも考えものです。そのスタッフとは10年、20年、30年と関わっていくことを意識していますか?
長い目でしっかりと見ていき、常に成長を応援していくのです。ときには厳しい指導をしなくてはいけませんが、それもいっときの話です。30年後に「自分たちはよく頑張ったな!」と一緒にお酒を飲めるような関係性を目指しましょう。
もしも会社を離れることがあっても、いつでも繋がっていられるような関係性を目指しましょう。
生活環境の変化で十分にその可能性はありますが、30年後までみて、スタッフの成長を応援している姿勢。というのを部下は敏感に察知します。
それを感じた部下は「あぁ、この会社は心地よい。もっと頑張って、会社のためにも、自分のためにも頑張るぞ。」と自ら考え動いてくれるようになります。
8. 訪問マッサージや鍼灸の世界だけにどっぷりつからせるのは止めよう
10年前と、今ではIT分野の成長は全く違いますよね。10年前にはなかった仕事が今はある。
逆もしかりです。今、なくなってしまった仕事もたくさんあります。
訪問マッサージの仕事は、10年、20年と続くと思いますが、きっと今の現段階よりかは厳しい環境になると思います。
万が一、訪問マッサージの仕事をしなくなったとしても、他の手段で生活できるお金を稼げる。
そういう状態を、今から作っていくことは重要だと考えています。
たとえば、訪問マッサージで100万稼いでいる状態と、
訪問マッサージ70万、他の副業で30万稼いでいる状態があるとしたら、
後者のほうが生活していく力は強いと思いませんか?
子どもが、「◯◯大学一本だけ受験する!他は気にしないんだー!」
などと言っていたら、いやいや、滑り止めで他も受けていないと危険だよそれは!と伝えると思います。
他の手段で稼げるようになっていくことは、リスク分散につながるので自分の事業を続けていく上でもより強固な安定性を手に入れることになります。
例えば、
1.せどり
2.ブログ
3.ホームページ作成
4.セミナー
などでしょうか。個人的なオススメとしては訪問マッサージの他に、IT分野での副業で+30〜50万を稼げるようになっておけば、何があっても大丈夫かと思います。