こんにちは、しょちょーです。
今日は「開業しないメリットについて」というテーマでお話したいと思います。
かなり独断と偏見が混じっています^^;
「今日こそ独立開業だぞ☆ブログ」という本サイトの趣旨と真逆の方向の話ですが、もちろん開業せず、会社員(勤務鍼灸マッサージ師)としていることにもメリットがあります。
以前は「開業したい」という先生方も多くいましたが、最近は開業志望の方が減ってきたかな?と感じてます。
心理的安全性が高い
個人事業主で一人で活動していたり、複数名の従業員がいる先生というのは、その事業運営の責任を一手に背負っています。
そのため、ひとたびその責任の重さを認識すると言うか、責任という存在が大きくなっていることに気がつくと不安になったりします。
なぜなら、代表者というのは社員の生活を保証したり、社員家族まで食べさせていかなくてはいけないからです。
事業運営上、利益が出ないと会社存続ができず共倒れします。
そのため、自分も含めて社員の生産性が上がり、なおかつ成長していけるよう見守ったり、声をかけたり、ともかく自分や周りの人間達がハッピーになれるにはどうしたら良いのかを一緒に考えていくのです。
ここでいう周りの人間っていうのは、家族や患者さん、介護関係者など大きな意味で言っています。
僕自身、会社勤めの間は所長やマネージャーという役職に就かせて頂いておりましたが、責任感という意味では開業した今のほうが重く感じます。
なぜなら「自分次第」という言葉通りの生活だからです。
もちろん、責任感が強い先生も多くいらっしゃるのがこの業界ですが、代表者とその従業員では「責任」の種類がそもそも全く違うのです。
今になって気づいたのは、会社勤めのときのほうが一緒に勤めている他の先生の存在もあって、ストレスが緩和されるというか、責任の所在地が若干曖昧になっている事実に救われていた一面もあります。
社保完備という言葉は、自主性が若干減って楽ではある
求人情報を見ていると目にする「社会保険完備」「社保完備」。
これは以下の4つを指します。
- 健康保険・・・医療費の負担軽減
- 厚生年金保険・・・年金上乗せ+障害・遺族年金が手厚くなる
- 労災保険・・・怪我等で本人や家族に保険金がもらえる
- 雇用保険・・・失業時に失業給付金支給や、育休産休制度など
健康診断なども株式会社の場合は従業員に受けさせるのが義務となってくるので、健康管理を会社のルールでまかなえるというメリットがあります。
これらを会社が一定のルールに基づいて運用してくれるわけです。
だから、極端に言うと会社員の人たちはこれらを考えなくてもなんとかなってしまうのです。
ある人が言っていました。
「労災があるから、万が一怪我をしても大丈夫!」
大丈夫ではないんです!笑
怪我をしたら、自分も、もしかしたら相手も致命的な状態に陥って一生の責任となる可能性もあります。
大事なことは、怪我をしないように日頃から業務内容を工夫したり仕組みを整えていくことです。
厚生年金も然りです。
自身の手取り年収と、何歳まででいくらの収入があり、支出があって、どれくらいの預貯金があって暮らすのか?
ここは1度計算をしてみると概ね分かってきます。
厚生年金を備えているから、ある程度考えなくてもよい気分になってしまいますが大事なことは、人生をデザインして日頃から必要な金額を貯金し続けていくことと思います。
なんだか会社員の方に怒られそうな気がしてきました笑
もちろんちゃんと計算している方も多くいますが、考えていない方がいるのも事実です。
20代の頃の僕自身は考えていませんでした^^;
考えてないことはないのですが、考えが浅い感じです。
開業者はそうはいきません。
考えないと、詰むからです。
社保完備は、保障を手厚くしてくれる側面があるため心理的安全性はなお高まります。
でも、もしかしたら人生の自主性を少し手放す=見たくない一面(怪我や病気によって稼げなくなる不安など)を社保完備という言葉で補っていることもまた、気持ちが楽になってストレスフリーなのかもしれません。
仲間がいることがコミュニティの場になっている
人間というのは少人数なり大人数なりが集まって、それぞれが役割を分担することで生きてきました。
なので、そもそもの人間の気質としてはコミュニティを築こうとします。
そうやって生きてきたからです。
考えたら一人でいることは今の今まで一度もありません。
短時間的に一人でいることはあります^^;
でも、何かしらのグループに属して仕事をしたり、何かしらのグループによって形成された娯楽・教育等を享受しているわけです。
組織を作って、仲間と一緒に仕事をする。
当たり前のことですが、この事実自体が安全性の高まる行為なのかもしれません。
僕が「開業するよ」と妻に伝えたら、猛反対を頂戴しました。
妻からしたら、安全性から最もかけ離れた状態となるわけですから、よく飲み込んでくれたと思います。笑
コミュニティをイチから作るよりも、もともと作ってあるコミュニティに入るほうがよっぽど楽で安全です。
なので、会社員として働き続けることも生き抜く術のひとつであると言えます。
給与に不満があるなら、やることは3つ
会社員として働くということは、何よりも安全性が高いので上司部下同僚によっぽど変なやつがいない限りはしなやかに生き続けることができます。
一つ問題に上がってくるのは給与少ないよ問題です。
訪問鍼灸マッサージのビジネスモデルは、厚生労働省がある程度の形を作っているので大きく事業利益が出るモデルではありません。
そのため、生産性の伸びにはある程度の枠組みが決まっているんですね。
だから給与は少ない笑
じゃあどうするのか?
3つあると思います。
- 自分及び他社員の生産性を数十万円高めて社長へ直談判
- 副業の実施
- 開業
①は、要は会社全体の売上を上げるってことです。
利益が無いのに給与は出せないんです。
だって無いものは無いから^^;
社長だってそんなに多くの報酬をもらっているわけではありません。
だって、無いものは無いから(2回目)
②副業の実施は有効な手段の一つです。
訪問鍼灸マッサージの業態はほぼ定時で終われるので、1〜2時間の残業と考えて副業を行うのもよいと思います。
個人事業主として活動することになるので、会社員の本業と、個人事業主の副業とでの二刀流になります。
本サイトではブログ運営を勧めています。
③開業しちゃいましょう。笑
報酬を自分の活動量に見合わせたいと考えるなら、開業が性にあっているのかもしれません。
以上、「開業しないメリット」について話しました。
もしかしたらちょっとテーマに沿った内容では無かったかもしれませんね笑
勤務鍼灸マッサージ師でも、開業鍼灸マッサージ師でも、性にあっている方を選んだらいいんだと思います。
どちらを選ぶにせよ、僕は皆さんのご活躍を心から応援しています。
本日も頑張ってくださいね^_^