地元にある「◯◯信用金庫」のこと?
やっぱり三菱UFJ銀行とかのメガバンクが安心じゃない?
事業において2〜3手先を読むなら、信用金庫とお付き合いしておこうね。
今回の結論は以下のとおりです。
- 開業場所の信用金庫で口座開設をしよう
- 開業、事業用準備資金はこの口座に貯めておこう
- 開業後の税金やりとりは全てこの口座でやりとりしよう
解説していきますね。
なぜ信用金庫で口座を作成するのか
1番の目的は「融資」を受けられる環境を作るためです。
しょちょーは融資は否定派じゃなかったっけ?
開業前融資はいらないと思うよ。
でも、事業拡大時はそうとは限らないんだ。
個人事業主となり売上も安定したときには次の道があります。
- 自分一人で活動し続ける
- スタッフを雇い入れて事業拡大する
- 他のビジネスにチャレンジする
実際、訪問マッサージ/鍼灸での個人売上700,000〜800,000円/月はかなり現実的です。(2022年3月29日時点)
そのため「①自分一人で活動し続ける」も良いとは思います。
しかし、「②スタッフを雇い入れて事業拡大」「③他のビジネスにチャレンジ」を少しでも考える場合は信用金庫で口座を作成しておかないといけません。
なぜなら融資は、融資を受ける前からの「信用積立(=口座開設+預貯金を継続)」の準備が必要だからです。
そもそも信用金庫とは、地域発展のために設立された相互扶助の非営利組織です。
そのため我々個人事業主の強い味方になってくれるのが、、、
ということなんですね^_^
個人事業主にとって資金とはHP(ヒットポイント)のこと
僕自身の口座管理は以下のとおりです。
- 楽天ビジネス銀行 ▶ 事業入金
- 楽天銀行 ▶ 普段使い
- 多摩信用金庫 ▶ 税金支払&貯蓄
役割ごとに口座を変えていますが、ごちゃごちゃにならないので便利です。
さて、上記でも記載した通り、地域発展のために設立された相互扶助の非営利組織が、、、
信用金庫です。
個人事業主にとっての一番の恐怖は、お金が尽きることです。
事業資金とはHP(ヒットポイント)のようなものです。
そのHPがゼロになったらゲームオーバーなんですね^^;
だから、会社員時代よりもシビアに事業資金(HP)管理をしなければいけません。
- 資金を稼ぐ
- 資金を増やす
- 資金を回復する
- 資金を借りる
少なくとも上記4点は個人事業主にとって必修科目です。
銀行は大きく分けて3種類ある
さて、銀行の種類は大きく分けて下記の3つがあります。
- メガバンク
- 地方銀行
- 信用金庫
メガバンクとは
これらは日本3大メガバンクと呼ばれています。
ATMも全国各地にあり利便性が非常に高い銀行ですね。
このメガバンクが、皆さんのビジネスに相談に乗ったり、お金を貸してくれる(=融資)ことは、まずありません。
普段から使っているし、300万円預けているから大丈夫と思うけど。
1,000万円あっても見向きもされないよ!
メガバンクが相手にするのは大企業だけだから。
何十億、何百億といった単位で仕事をしているので、個人経営のビジネスや中小企業のビジネスは相手にしていませんし、相手をしている時間がありません。
つまり、創業資金や事業運営資金の融資は、メガバンクは個人事業主にはしないということです。
地方銀行とは
これらは各都道府県に本店を置いて、そのエリアで活動している銀行です。
だけど、地方銀行も駆け出しの個人事業主や中小企業にとっては、まだまだレベルの高い存在です。
メガバンクより敷居は低いけど、個人資産をよほど持っている方や優良な中小企業でなければ、やはりこちらも相手にはしてくれません。
融資金額も希望通りにいくことはまずないと思います。
地方銀行とお付き合いする時期は、もっと事業が大きくなってきてから!
信用金庫とは
信用金庫は、地域発展のために設立された相互扶助の非営利組織です。
株式会社ではないんですね。
誰のための金融機関なのか?を考えると分かりやすいと思います。
また、信用金庫には次のルールが存在します。
- 地区内に住所または居所を有する者
- 地区内に事業所を有する資本金9億円以下または従業員300人以下の事業者
- 地区内で勤労する者
つまり、お金の貸し出しは中小企業と個人に限定していて、地域内で資金を循環させているわけです。
信用金庫設立の目的は「地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することにより、地域社会の発展に寄与する」ことなんです。
まさに地元ラブの金融機関だね。
創業時に1,000万円あってもメガバンクでは見向きもされない。
だけど、信用金庫は100万円でも貯めてあったら「優秀だな」と判断されるよ!
信用金庫のメリット・デメリットは?
信用金庫を開設し、取引を開始していくメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット① 創業支援、事業資金の融資が受けられる
地域発展のために個人事業主の成長は欠かすことのできない要素です。
なので信用金庫は我々、個人事業主の事業資金の支援や事業サポートをしてくれます。
融資の審査は経営状況・事業計画はもちろんみられますが、経営者自身の人柄や成長性なども判断材料にしてくれるので親身になって対応をしてくれる傾向にあります。
メリット② 貸し渋り、貸し剥がしをしない
これらは不景気が続いた場合に銀行自体の業務停止リスクを避けようとするためです。
一方で、信用金庫は地域のための金融機関ですから銀行ほど貸し渋りや貸し剥がしを実施せず、安心して長いお付き合いをしていくことができます。
メリット③ 事業相談やビジネスマッチングをしてくれる
担当者が定期的に事務所を訪問して「困っていることはないか」「資金の必要性はないか」などを気遣ってくれます。
地域発展のために個人事業主の成長は欠かせないので、事業の方向性などをよく理解してくれたうえで、必要な事業者を紹介してくれたりします。
信用金庫なんて地元のちょっとさびれた銀行、、、くらいに思ってたけど、地域発展のために活動してくれていたんだね。
駆け出しの個人事業主をしっかりサポートしてくれているから、頼れるビジネスパートナーとして積極的に関係性をつくっていこうね。
そんな信用金庫にもデメリットが存在します。
デメリット① 借入金、手数料がやや高め
相手にしている対象が個人や中小企業のため小さな金融取引が主となります。
銀行に比べるとコストががかかりがちなので0.5~1%程度、金利を高くせざるを得ないんですね。
ここはある意味仕方ないところかと思いますが、信用が蓄積されていくとメガバンク並みの低金利で受けてくれる可能性も十分あります。
デメリット② 利便性が悪い
ネットバンキングを使っていたりすると、やはり信用金庫のシステムはちょっと使いづらい部分があります。
ATMもその地区にしかないので多少不便に感じる部分もでてくるかもしれません。
そんなときは次のようにしてみよう!
- ネットバンキングは普段使うもの。
- 信用金庫は年に数回だけ利用するもの。
というように使い分ければ利便性の良し悪しはあまり気にならなくなります。
事業成長後、息子・娘が信用金庫で口座開設をしたときに
「◯◯さんのところのご子息か、、◯◯さん信用できるし、安心かな」
というように信用が勝手に家族にも影響してくるのです。
もしご家族が起業するのなら、超長距離支援になるんですね^_^
まさに地域発展のための信用金庫ならでは、と言う感じだね!
取引をしておき、融資を受けられるようにしておこう
信用金庫で口座開設しただけでは融資を受けられるわけではありません。
例えば、あなたの家に一回挨拶に来ただけの人に「お金を貸して!」と言われても貸せないですよね?
信用金庫も全く同じです。
- 初対面の人間に「お金貸して!」
- 何ヶ月も何年も前から取引が続いていて、数字からも実績が読み取れる人間に「お金貸して!」
同じ言葉でも、全く印象が違いませんか?
なので、口座開設をしたら開業資金や事業準備資金等をこの口座で貯めておくのです。
そして、税金のやりとりもこの信用金庫口座でやりとりし続けることによって、「自分自身」に社会的信用を貯めていくわけです。
なるほど!そして、いざ融資が必要なタイミングで相談を持ちかけるってことだね?
そういうことです^_^
まとめ
これから独立開業をしていこうと考えている方は、今すぐにでも地元の信用金庫へ行って口座開設をしていきましょう。
もちろん、すでに開業済みの方にもオススメです。
- 開業場所の信用金庫で口座開設をしよう
- 開業、事業用準備資金はこの口座に貯めておこう
- 開業後の税金やりとりは全てこの口座でやりとりしよう