こんにちは、しょちょーです。
2名以上の施術者がいると発生してくるのが、一人の患者さんに対して複数名の施術者が関わる現象です。
うまく協力していかないと、片一方の施術者が切られてしまったり、不満が蓄積していき会社ごと変更になってしまう、、、などに至ってしまいます。
こういうときに施術の内容をすり合わせてなるべく同じ治療を提供するようにしたくなりますが、果たしてそれでよいのでしょうか?
考えてみたいと思います。
患者さんが求めているのは同じ治療じゃなく、治してほしい。
そもそも患者さんはどのように考えているのでしょうか。
概ね下記の通りかと僕は思っています。
- 現時点での身体状況の維持
- 不快な症状は取り除く、または減少している時間の延長
もっと良くしていく=身体能力の向上。という観点は上記2点がある程度達成できたときに人によっては希望する、、、くらいに感じます。
なので、マイナスを0に戻す作業が求められていると考えます。
この、マイナスを0に戻す。
0の地点が目標です。
例えばマイナス5だったときに0へ戻していくには、「+5」していくということですね。
目標地点が見えないと、過程は導き出せない
マイナスとかプラスだとイメージしずらいので、登山で考えてみます。
(ある患者さんが鍼灸マッサージを利用することでイメージしている目標地点をヒアリングできていることが前提です。)
ある患者さんは、半年後に高尾山の山頂に安全に登りたいと考えていたとします。
その場合、下記のようになります。
- ゴール地点(目標):半年後に高尾山の山頂へ
- 条件:安全に登る
- 道のり(過程):「?」
上記の文章ではゴールと条件が分かりました。
ですが道のり(過程)が分かりません。
この道のり(過程)というのはつまるところ、【治療内容】のことです。
もし高尾山を安全に、ということでしたら次の2つの選択肢があります。
- 道のり(過程)①:一番緩やかな登山道を選ぶ
- 道のり(過程)②:ケーブルカーで途中まで登る
ここをどうするかが治療家の醍醐味なわけですよね。
なので、複数名の施術者が一人の患者さんに治療介入するとき、
(売上を落とさないように)治療内容を一緒になるようにしよう
というのは論点がずれてしまっています。
徹底して【目標地点の確認】と【目標までどうやって到達するか?】の2点を突き詰めるべきです。
じゃないと道のり(過程)がずれてしまうんです。
- 施術者A:「マッサージで痛みをとっていきましょう」
- 施術者B:「筋力向上で動作改善をしましょう」
- 施術者C:「介護用品の導入で安全なADLを送れるようにしましょう」
ここまで極端に分かれることはありませんが、現場での細かい差異は致命的です。
逆に言えば、【目標地点】さえはっきりと共有されていれば、治療内容のすり合わせはそこまで重要でなかったりします。(大きな違いが出る場合は、理由を説明する必要がありますが)
治療クオリティが保たれているかの確認には「◯◯」
ここは簡単です。
複数名の施術者が関わっている患者さんがいたら、一人ひとりに聞いてみるだけです。
それは、
「◯◯さんの治療目標と期日はなに?」
これだけです。
意外なことに、まず言えない事実に驚きますよ笑
言えたとしてもみんなバラバラ。
ここは要チェックですね。
今日は以上です。
それではまた!