経営アレコレ

【第10回】介入回数の調整|プロとして提案する勇気を持とう

介入回数の調整

こんにちは、しょちょーです。

今日は「訪問に入っているときの介入回数の調整」について、少し掘り下げて話していこうと思います。


回数を決めるのは、誰なのか?

患者さんを受け持つとき、多くの場合は固定の時間で伺うことになります。

たとえば「毎週月曜日の15時」とか「毎週木曜日の10時」とか、そういう感じで予定を組みますよね。

これは訪問の世界では当たり前の流れです。

ただ、そのときに必ず出てくるのが「週に何回入るのがいいのか?」という話。

週1回なのか、週3回なのか、週5回なのか。

ここって、意外と施術者の考え方が分かれるところなんですよね。

中には「患者さんの希望に合わせるのが一番だよね」という人もいれば、「こちらから適切な回数を提案して、治療計画を組み立てるべきだ」という人もいます。

で、しょちょーとしてはどっちがいいと思うかというと――

これはもう圧倒的に後者だと思っています。

つまり、治療家としての見立てをもとに、こちらが提案する立場であるべきということです。


プロとしての見通しを持つこと

僕たちはプロの治療家です。

だからこそ、「どれくらいの回数・期間で、どのくらいの成果を出せるか」という見通しを持つ必要があります。

現状維持がゴールなのか、改善を目指すのか、それによっても全然違ってきますよね。

それを全部、患者さんの判断に任せてしまうのは、正直ちょっと無責任だと思っています。

もちろん中には「自分で決めたい」という方もいます。

でもそれは、**“患者さんの自由意志”というより、“施術者が自信を持って提案できていない”**というケースも多いんじゃないかなと感じます。

たとえば「変化が出なかったら責任を負いたくない」とか、「強く言って断られたら気まずいな」とか、そういう“逃げ”の気持ちがどこかにある。

それを覆い隠すために「患者さんの希望に合わせてます」って言っちゃう。
でもそれって、本当にプロの仕事なのかな?って思うんです。


治療家であり、経営者であるということ

しょちょーがよく思うのは、「治療家である前に、経営者でもある」ということ。

経営者って、自分の判断と責任で物事を進めていく立場ですよね。

だから当然、結果にも責任を持つ必要があります。

治療においても同じです。

「どういう提案をして」「どういう結果を出したか」。

それを全部自分の責任で引き受ける。

そういう覚悟がある人が、本物の治療家だと思っています。


お医者さんの例で考えてみよう

たとえば、高血圧の患者さんが病院に行ったとします。

血圧を測って「180ありますね。これはちょっと危険です」と言われ、降圧剤を処方される。

「1日1錠を2週間飲んで、また来てくださいね」と。

そして2週間後に再診したら、血圧が140まで下がっていた。

「効果がありますね。このまま続けましょう」と。

――これって普通の流れですよね。

ここで注目したいのは、患者さんが「薬はどのくらい飲めばいいですか?」なんて聞かないということ。

医師のほうが状態を見て、適切な回数や期間を決めているわけです。

これを訪問マッサージに置き換えるとどうなるか。

腰が痛い、足がしびれるという人に対して、

「週に何回ぐらい来たいですか?」と聞いてしまうのは、やっぱりおかしいと思うんです。

こちらが専門家として診ているなら、

「この状態なら週3回、少なくとも3ヶ月は集中的にやりましょう」

と提案して当然です。

理由もちゃんと説明すれば、患者さんだって納得してくれます。


身体は正直。反応しなければ意味がない

たとえば柔軟性を高めたい人がいたとして、

「週1回、60秒のストレッチ3セット」で変化が出ると思いますか?
出ないですよね。

週3〜4回くらい、定期的に刺激を入れていかないと、関節可動域って広がらないんです。

筋肉の再教育も、神経の伝達も、やっぱり“繰り返し”が必要。身体って本当に正直なんです。

だからこそ、僕たちもその生理反応を理解して、「どのくらいのペースでやれば変化が出るのか」を自信を持って提案しなくちゃいけない。

そこに根拠と熱意があると、言葉の説得力が全然違ってきます。


提案する勇気が信頼をつくる

患者さんが症状に困っているなら、「週1回」じゃなくて「週2回に増やしましょう」って言っていいと思います。

「もっと早く改善したいなら週4回で集中してやりましょう」と言ってもいい。

それが「押し付け」になるんじゃなくて、「信頼できるプロの提案」になるように伝えるのがポイントです。

必要な回数を提案して、必要な期間しっかり寄り添っていく。
それが“介入回数の調整”の本質なんだと思います。

「どうしたらこの人が良くなるか」を本気で考えたら、自然とそういう提案になるはず。


最後に

僕はいつも「根拠のある提案」を意識しています。

つまり、自分の治療方針に覚悟を持って向き合うこと。

その姿勢って、回数の提案ひとつにも表れると思うんです。

“とりあえず様子を見ましょう”ではなく、“ここまで一緒にやりましょう”と言える治療家でありたい。

それが信頼につながり、結果的に患者さんの満足にもつながる。

介入回数の調整って、そういう覚悟の表れでもあると感じています。

今日も一歩ずつ、前へ進みましょう!

皆さんの挑戦と活躍を心から願っています^_^

ABOUT ME
しょちょー
20代の頃から10年以上現場と管理職を経験し、あはきの訪問業務設立から店舗展開まで行った後、独立開業をしました。 2019年に慢性骨髄性白血病という病気にかかり「あ、命ないぞ」と思った時に、 《自分も、家族も、仲間も大切にする=豊かに生きる》 を目指すのが後悔しない生き方だと気づき、今は割と自由に活動してます。 このサイトは、「収入UPしたい」「独立したい」「独立してるけどもっと安定したい」と思ってる方を応援するために作りました。 独立開業仲間、募集してます^_^ 今もサイト充実させようと活動中なので、◯◯が知りたい!があったらメッセージくださいm(_ _)m 皆さんのチカラになれれば嬉しいです。