こんにちは、しょちょーです。
部下にしても、上司にしても、日々あらゆる問題に直面していますよね。
訪問鍼灸マッサージで問題に上がるのは大体次のとおりです。
- 治療の内容問題
- 営業の成果問題
- 施術者売上の問題
- 保険請求の返戻や同意書問題
- 人間関係の問題
営業と売上は一緒でもいいかもですが、、、
僕が日々扱っていた問題も、概ねこんなところです。
このとき、人によって問題の捉え方と解決方法がガラッと違うんです。
この「問題の捉え方」「解決方法」これらを見ていると、その人が今後成長していくのかどうかがなんとなく分かります。
成長する・成果を出す人材は「言語化」がうまい
言語化がうまいんです。
よく本質的に問題を捉えています。
問題点をきちんと捉えられていると、その答え(解決方法)も非常にスマートです。
例えば、次のようなケースがあったとします。
- 変形性膝関節症でPF関節に起立時の疼痛顕著
- 疼痛が続き抑うつ傾向もみられる
- 週2回の介入
- 患者さんは屋内は伝い歩き
- 介入当初のペインスケールは9/10
- 6ヶ月間の介入でペインスケール3/10を目標としたが、6ヶ月経ったがペインスケール7/10で、治療成果が予定通り出せていない
こういったとき、どこまで問題を言語化できるかでその人が何を考えているかが分かります。
A施術者とB施術者を比較してみましょう。
- ペインスケールが9/10から7/10になっているのでとりあえずこのまま様子見てみる
- 治す気がないから、患者さんが協力してくれない
- 全身の疲労感をとりたいのが本音だと思う
これと、、、
- 6ヶ月間の施術介入を経て、たしかにペインスケールの減少度合いが低いことは気になっていた
- ただ、患者本人の「良くなりたい」という気持ちはあるものの、高齢ということもあって諦めている様子も垣間見える
- 低意欲による倦怠感・鈍重感もみられる
- なので患者自身の本音が聞けるように、主訴部は膝であるが、精神的にリラックスしてもらえるようコミュニケーションに比重をおきつつ全身をまんべんなく施術するよう治療介入した
- PF関節の疼痛なので大腿直筋の強い緊張を緩めたいが、腸腰筋短縮により股関節伸展位がとれないため、繰り返し大腿直筋に負荷がかかっている
- 一度時間をとって目標の再確認と、膝疼痛改善に向けた治療段取りを3STEPにまとめて打診してみようと思う
- 抑うつ傾向もあるため、施術後のリラックスしたタイミングでの打診を検討する
皆さんいかがでしょうか?
僕だったらB施術者の方が成果を出しそうだなと思います。
これはあくまでも今まであったケースの中から伝えやすいように内容を修正しています。
ですが、このケースに限った話ではありません。
治療、営業、売上、どれをとったとしても言語化できるかどうかをよくみるべきです。
言語化できない場合は、考えさせよう
よく、初心者にはティーチング。中級者以上にはコーチングが良い、なんて言ったりします。
例えば国家資格をとったばかりの施術者には変形性膝関節症の治療方法を考えさせて答えを見つけてもらうのは非効率です。
すでにある治療方法や考え方、検査方法を教えて実行してもらった方がクオリティは高まります。
しかし、2年、3年と経験を積んでくると今までと違った景色が見えてきます。
余裕が生まれてきますよね。
こうなると、1年目のときよりも施術時に感じ取れる・発見できる要素が爆発的に増えます。(インプット力の増大)
コーチングの出番です。
- 「現在治療成果が出ていないようだけど、いったい何が原因なんだろうね。一緒に考えよう。」
ここで焦ってはいけません。
今まで考えていなかった場合、いくら余裕が生まれて情報をインプットする力が高まったとはいえ言語化(アウトプット)はまだできていません。
その時点での最適解を自らで見つけ出してもらうために、考えて考えて考えて、発表させて発表させて発表させる。
この繰り返しが必要ですが、これは訓練ですので成長を楽しみに期待しましょう。
【施術報告書】は言語化を見れるチャンス
施術報告書はこの言語化能力がモロに現れます。
もう本当にびっくりするくらい見えます。
もう5年も前のことですが、ある施術者の施術報告書を見て衝撃を受けました。
- 状態・経過 : 寝たきりです。体が固いので一緒にお歌を歌いました。
これだけ書いてありました。
ふぁっ?!
冗談ではなく、事実です。
これは極端かもしれませんが、施術報告書はよくみてください。
その人の言語化能力の他に、性格や考え方の傾向性もみれます。
コーチングについては僕もまだ勉強中です。
一生の課題の気がします。
ですが、これは子育てにも通ずる話ですから自分自身の能力ももっと成長させていければと思います。
(実はブログ情報発信も言語化能力向上のため、という側面があるんです。)
今日は以上です。
それではまた!