経営アレコレ

【第31回】患者さんがお亡くなりになられたとき、僕たちはどうすべきか?

こんにちは、しょちょーです^_^

今日も、皆さんの事業に役立つテーマでお話をしていきたいと思います。

今回のテーマは、読者の方からいただいた質問にお答えする形で書きます。


■ いただいた質問

こんにちは。いつもブログを拝見しています。
先日、私が担当していた患者様がお亡くなりになりました。
真摯に向き合って施術させていただいた方なので、とても寂しい気持ちですし、もっと何かできたのではと思う日々です。

そこで質問です。
患者様がお亡くなりになった際、お葬式に参列するべきなのか、
お悔やみを伝えたり弔意をどう表すべきなのか分かりません。

自分の思いと、ご家族への気遣いの間で迷っています。
アドバイスをお願いします。

こういう悩みは、訪問業界にいる人なら誰しも一度はぶつかるテーマですよね。

では僕の考えをお話しします。


■ 僕たちは「ハートフルな人」が多い業界

そもそも訪問鍼灸マッサージの資格や仕事って、

人のために何かをしたい という気持ちが強い方が多い。

  1. 誰かに治療してもらって感動した
  2. 誰かの役に立ちたくて志した
  3. 自分も同じように支えたい、力になりたい

そんな思いをもって専門学校に通い、この仕事を選んだ人ばかりです。

お金持ちになるための資格ではないですからね(笑)

だからこそ、ハートフルな方が多い業界だと思っています。


■ 心から向き合うから、気持ちが動くのは当たり前

患者さんの家に伺い、30分前後で施術をし、人生観や家族の話、時には人生の終わりの話を聞いたりもする。

そんな深い時間を重ねれば、気持ちがぐっと動くのも当然なんですよね。

亡くなられたときに胸が締めつけられる感覚は、「本気で向き合っていた証拠」 だと僕は思っています。

だから、気持ちが動くのは悪いことではない。

むしろ自然で、まっすぐな反応です。


■ ただし、しょちょーとしての僕の意見は…

結論から言うと 「ビジネスとして線引きをすべき」 だと考えています。

なぜなら、

  1. 出会いは仕事を通じて
  2. 関係はビジネス上でできたもの

この2つが大前提だからです。

そのため、お葬式や告別式に参列する必要はありません

気持ちの問題ではなく、“ビジネスとしての距離感” を保つという意味です。

しょちょー自身は患者さんがご逝去されても、気持ちが揺らぐことはありません。

「気持ちが揺れない」
じゃあこれは本気で向き合っていないのか?と問われればそれは違います。

むしろ「患者さんはいつか必ず旅立たれる。お互い後悔が立たないよう、だから今精一杯やろう。」と、スタンスをつくりましょう。

だから心が揺れないことに不安にならなくても大丈夫ですからね^_^


■ では何をすべきか?

ケースはいろいろありますが、基本はこうです。

● ① お悔やみの言葉を丁寧に伝える

訪問の際にご家族がいれば、その場でお伝えする。

● ② お線香をあげさせてもらう(機会があれば)

訪問先で自然にできる範囲なら大丈夫。

● ③ 遠方の場合は請求書に一筆添える

郵送対応のときに、

「このたびのご逝去に心よりお悔やみ申し上げます」

と一言添えるだけでも十分伝わります。

これ以上は不要です。

ご家族にとっても負担になる可能性があります。


■ なぜ参列は避けたほうがいいのか?

現代は「家族葬」が主流です。

  • 葬儀の規模を小さくしたい
  • 心身の負担を極力減らしたい
  • 身内だけで送りたい

こういうご家族がほとんど。

そこに“仕事関係の人”が来ると、どうしても気を遣わせてしまいます。

たとえば…

あなたのパートナーが亡くなったとき、いつも行く美容室のスタッフさんが突然参列してきたら?

「えっ、そこまでの関係だったの…?」
「どう接すればいいんだろう…?」

と、ご家族は驚くと思います。

それと同じで、残されたご家族の気持ちを最優先に考えるべき なんですよね。


■ 参列の基準は「プライベートでの付き合いがあったかどうか」

唯一、参列しても良いケースがあります。

● プライベートでも付き合いがあった場合

例えば、

  • 子ども同士が仲良し
  • 家族ぐるみでご飯を食べた
  • 休日も交流があった

そんな関係なら参列して当然です。

でも、ビジネス上だけの付き合いなら参列は不要

弔意は “言葉” と “姿勢” で伝われば十分です。


■ 会社としてルールを作るべき

患者様はいつか必ず旅立たれます。

そのときに、毎回悩むのは精神的にも負担です。

だからこそ、会社として

ルールを明確にしておくべき だと思っています。

  • 参列はしない
  • お悔やみは丁寧に伝える
  • 一筆添える対応はOK
  • プライベートな関係があれば参列可

こういう線引きがあるだけで、迷いやストレスが減ります。


■ まとめ

患者様が旅立たれたとき、僕たちは揺れます。

それは「本気で向き合っていた証拠」です。

でも対応は “自分の気持ち” ではなく、ご家族の気持ちを最優先に

そしてビジネスとしての距離感を大切にする

これがちょうど良いバランスだと思います。

だけど、「気持ちが揺れないとき」もあります。じゃあこれは本気で向き合っていないのか?と問われればそれは違います。
僕自身は気持ちが揺らぐことはありません。
むしろ「患者さんはいつか必ず旅立たれる。お互い後悔が立たないよう、だから今精一杯やろう。」と、スタンスができているからです。

だから心が揺れないことに不安にならなくても大丈夫ですからね^_^

皆さんの活動を心から応援しています。

今日もありがとうございました。

ABOUT ME
しょちょー
20代の頃から10年以上現場と管理職を経験し、あはきの訪問業務設立から店舗展開まで行った後、独立開業をしました。 2019年に慢性骨髄性白血病という病気にかかり「あ、命ないぞ」と思った時に、 《自分も、家族も、仲間も大切にする=豊かに生きる》 を目指すのが後悔しない生き方だと気づき、今は割と自由に活動してます。 このサイトは、「収入UPしたい」「独立したい」「独立してるけどもっと安定したい」と思ってる方を応援するために作りました。 独立開業仲間、募集してます^_^ 今もサイト充実させようと活動中なので、◯◯が知りたい!があったらメッセージくださいm(_ _)m 皆さんのチカラになれれば嬉しいです。