経営アレコレ

【第5回】稼ぎたいから独立? それ、本当に正しい選択かよく考えよう。

■ 稼ぎたいから独立。だけで独立しないほうが吉。

こんにちは、しょちょーです😊

今日は「稼ぎたいから独立したい」という人に向けて、本音で話をしていきたいと思います。

結論から言うと──独立は、思っているより“甘くない”です。


■ 手取りを増やす=独立? 本当にそう?

正社員でも業務委託でも、「もっと手取りを増やしたい」「もっと自分の努力を収入に反映させたい」と思うのは自然なことです。

会社に「たくさん取られてる」と感じる人も多いでしょう。

でも、ここで一度立ち止まって考えてほしいんです。

「独立すれば本当に手取りが増えるのか?」

独立=自由・収入UPと考えがちですが、実際はそう単純じゃありません。

あなたにとって「いくらあれば満足なのか?」を具体的に考えたことはありますか?

数字でシミュレーションしてみると、思っているより現実的じゃないケースも多いんです。


■ 売上が上がっても、“使えるお金”は思ったより少ない

仮に月70万円の売上を出したとします。

これがそのまま手取りになると思ったら、大間違いです。

なぜなら、個人事業主になった瞬間、税金・社会保険・経費を「全部自分で負担」する必要があるからです。

会社員のときは、社会保険料を会社が半分負担してくれて、税金も天引きで計算・納付してくれていました。

でも独立すると、

・翌年にまとめて税金が来る(しかも結構高い)
・経費は全て自己負担
・年金は国民年金のみ(将来もらえる額は少ない)

──こうした現実に向き合うことになります。


■ 経費を引いたらいくら残る?

例えば売上70万円のうち、税金で約30%(21万円)を取り分けておくとします。

残り49万円。

そこから、

・レセコン代(※スポットログおすすめですよ)
・ガソリン代・バイクや車の維持費
・印刷代・紙代・プリンターインク
・HP維持費、チラシ発注、パンフレット制作費

などを引いたら、実際に自由に使えるお金は40万円前後になることも。

最初は「結構残ったな」と思っても、次第に経費がかさみ、手取りはどんどん圧迫されます。


■ 老後のことも忘れずに!

訪問マッサージの仕事をしていると、ご高齢の方の暮らしぶりがよく見えます。

「老後、安心して暮らせる人」と「苦労されている人」の違いは、厚生年金をもらっているかどうかが大きいんです。

会社員時代は厚生年金。
個人事業主になると国民年金。

月にしてもらえる額は倍近く違うこともあります。

だから、独立するなら老後資金を積み立てていく仕組み(小規模企業共済など)も必須です。

「自由」を取る代わりに、「保障」を手放す覚悟が必要なんですね。


■ 数字で現実を見てから決断を!

独立は“気持ち”だけで走り出すと危険です。

やる気があっても、数字がついてこないと続きません。

・会社員で定年まで働いた場合に得られる生涯収入(厚生年金)
・個人事業主としての生涯収入(国民年金)

この2つを比べて、数字で判断してみてください。

それでも「やっぱり自分でやりたい」と思えたなら、それはもう立派な覚悟です。独立すべきです。

でももし、「うーん…」と迷うなら、今の働き方の中でスキルを磨き、信頼を築く道を選ぶのも立派な選択です。


■ “稼ぐ”だけじゃない、本当の幸せを見つめよう

独立の目的が「稼ぎたいから」だけだと、長期的にはモチベーションが続きません。

自分がどう生きたいか、何を大事にしたいか、

数字と気持ち、両方のバランスを取りながら進むのが大切です。


今日も一歩ずつ、前へ進みましょう!

皆さんの挑戦と活躍を心から願っています^_^

ABOUT ME
しょちょー
20代の頃から10年以上現場と管理職を経験し、あはきの訪問業務設立から店舗展開まで行った後、独立開業をしました。 2019年に慢性骨髄性白血病という病気にかかり「あ、命ないぞ」と思った時に、 《自分も、家族も、仲間も大切にする=豊かに生きる》 を目指すのが後悔しない生き方だと気づき、今は割と自由に活動してます。 このサイトは、「収入UPしたい」「独立したい」「独立してるけどもっと安定したい」と思ってる方を応援するために作りました。 独立開業仲間、募集してます^_^ 今もサイト充実させようと活動中なので、◯◯が知りたい!があったらメッセージくださいm(_ _)m 皆さんのチカラになれれば嬉しいです。