小さく始める。事業の第一歩で大切なこと
皆さん、こんにちは。しょちょーです。
事業を始めようと思ったときに、「何から手をつければいいんだろう?」と悩む人は多いと思います。
僕自身も、開業から法人運営に至るまでの過程で、同じような不安や迷いを抱えていました。
そして今振り返ってみても、「やっぱりこれは大事だったな」と思うことがあります。
今日は、そんな“開業の原則”についてお話ししたいと思います。
まずは「小さく始める」
独立開業という言葉を聞くと、「人生をかけた大勝負だ!」と感じる人もいるかもしれません。
でも、全然そんなことはありません。
人生をかける必要なんてないんです。
むしろ、「一か八か」のような挑戦をする人ほど、うまくいかないことが多いと僕は思います。
大切なのは、とにかく 小さく始めること。お金をかけないこと。
そして、もしうまくいかなかったときに 逃げ道をちゃんと用意しておくこと。
これが、長く続く事業の大前提です。
一人で、自宅から始めよう
僕たちの業界(訪問鍼灸マッサージなど)では、まず「一人で始める」ことをおすすめします。
資格を持っている方であれば、なおさら自分一人で始められます。
最初から人を雇うのはNGです。
人を雇った瞬間に、毎月の給与という固定費が発生します。
自分の生活だけなら我慢もできますが、誰かを雇った途端に“支払わなければいけない責任”が生まれます。
まだ売上もない状態で人件費が発生してしまうと、スタート時点で大きなハンデを背負うことになります。
まずは一人で、自宅からスタートする。
これが一番リスクが少なく、現実的な始め方です。
家族と共有しておくこと
もし家族がいるなら、必ず「どのくらいの期間・金額なら無収入でも大丈夫か」を話し合っておきましょう。
例えば、「6ヶ月間で売上が○○円に届かなかったら撤退する」とか、「プラス2ヶ月待っても改善が見られなければ会社員に戻る」といった形で、明確なルールを決めておくんです。
これは、家族にとっても安心材料になります。
一緒に暮らしている以上、家族も同じ船に乗っている仲間です。
だからこそ、しっかり共有しておくのが誠実だと僕は思います。
僕自身も開業前に、家族ときちんと話しました。
「こうなったら辞める」「ここまでは頑張る」と。
言葉にして伝えることで、計画の甘さや強みが見えてきます。
それが次のステップを考えるきっかけにもなります。
在庫を持たず、出張専門で始める
次に大切なのは、在庫を持たないこと。
在庫を抱えると、それが売れるまで資金が動かなくなります。
最初はとにかく「現金が減らない運営」を意識してください。
また、可能であれば 出張専門 で始めることをおすすめします。
自宅を施術所として登録できる場合は、そこから始めてもOKです。
自宅なら家賃もかからず、初期費用を大きく抑えられます。
「店舗を借りないと始められない」と思っている人もいますが、そんなことはありません。
最初から店舗を構えると、初期費用で100万円前後、月々の家賃で10万円近くかかることもあります。
お客様がいないうちは、店舗は不要です。
まずは出張専門で動きながら、必要になったタイミングで店舗を検討するのが現実的です。
事業は「お金が尽きたら終わり」
事業が潰れる原因は、赤字ではなく「支払いができなくなったとき」です。
つまり、資金ショート。
だからこそ、お金をかけないで始めることが本当に大事です。
例えば自己資金が300万円あるとします。
この300万円がゼロになった瞬間、ゲームオーバーです。
でも、もし同じ金額を日本政策金融公庫などから融資して合計600万円にできたら、手元の余裕が倍になります。
ただし、借りたお金を全部使うのではなく、「使わない300万円」を残しておく。
ファイナルファンタジーでいう“巨人の薬”のようなものです。
最大HPを一時的に増やしておく感覚ですね。
要は、「ゼロにならない仕組みをつくること」。
これが経営における一番の防御策です。
最後に
事業は気合いではなく、仕組みと準備で始めるものです。
特に最初は“お金をかけない・一人でやる・逃げ道をつくる”。
この3つを守るだけでも、失敗のリスクは大きく下げられます。
僕もそうやってスタートし、今があります。
ぜひ焦らず、小さく、確実に👍️
一歩ずつ積み重ねていきましょう。
また次回もよろしくお願いします。
皆さんの活躍を心から応援しています。