ここでは訪問マッサージ/鍼灸の独立開業に必要な資金額について解説します。
実際いくらお金が貯まっていたら安全に開業できるの?
目安をお伝えするね!
いざ独立開業を目指そうと思っても、実際にはいくら位の貯金があれば大丈夫なのか分かりませんよね。
施術者としての経験値、営業経験の有無などで準備する金額は大きく異なります。
なので以下の点を前提として必要資金を算出します。
- 保有資格:鍼灸あん摩マッサージ指圧師
- 世帯人数:自分のみ
- 現場経験:2〜3年
- 営業経験:ケアマネ挨拶は定期的にしていた
- 保険業務:レセコン操作や申請は先輩や事務さんがやっていた
- 開業種別:自宅を拠点とする
開業資金:50万円
生活防衛資金:108〜216万円
合計:156〜266万円の資金があれば失敗(資金ショート)リスクは低い!
実際にかかった費用も踏まえて解説していきますね^^
開業資金の目安:50万円
項目 | 金額 |
車両(移動手段) | 100,000円 |
パソコン | 80,000円 |
事務用品 | 15,000円 |
プリンター | 40,000円 |
ユニフォーム | 15,000円 |
パンフレット | 30,000円 |
名刺 | 6,000円 |
ホームページ | 100,000円 |
固定電話 | 16,000円(初期費用) |
レセコン | 35,000円(初期費用) |
賠償責任保険 | 12,000円(年額) |
施術グッズ | 20,000円 |
マネーフォワード | 12,000円(年額) |
名刺入れ | 3,000円 |
合計484,000円 |
すでに車両やパソコン等をお持ちの場合は不要なので30万円程度となります。
ホームページも取りあえずペライチで作成するなどすれば20万円で済みますね。
僕はバイクを持っていたので、合計30万程度かかりました。
生活防衛資金の目安:108〜216万円
生活防衛資金とは、生活費のことです。ゲームで例えるとHP(体力)のことです。
HP(体力)が無くなってしまったら、全滅してしまうわけですね。^^;
実際に開業した僕の経験でいうと、最低限6ヶ月分の生活費は用意しておかないと超不安になります。
生活防衛資金は、、、
- 最低限6ヶ月分用意する(絶対)
- 12ヶ月分あると多少余裕が出てくる
では、なぜ6〜12ヶ月分必要なのか考えてみましょう。
それは、事業収入が発生するまでのタイムラグにあります。
事業収入が発生するまでは6ヶ月位をみておこう
下記の図を御覧ください。
このケースでは事業収入があるまで6ヶ月間かかっています。
もし最短で5月に施術に入った場合でも、入金されるのは7月末で4ヶ月間は無収入となります。
僕自身のケースでは、実際に施術に入りだしたのは開業後2ヶ月後からで、入金があったのは開業後4ヶ月後からです。
つまり『6ヶ月間は無収入だ』と想定しておかないといけない!
僕の場合は18ヶ月分用意しましたが、それでも不安でした。
不安でした笑
次に、なぜ108〜216万円なのか?
108〜216万円の理由
総務省統計局公表の「家計調査 2020年 (表番号1)」によると、一人暮らしの生活費の1ヶ月の平均額は150,506円です。
東京都では男性約184,500円、女性約175,000円だそうです。(一人暮らしの生活費はいくら?1ヶ月の平均や費用の節約方法をFPが解説!)
なので、生活費の平均値を18万円で考えましょう。
生活費180,000円×6ヶ月=108万円
- 生活費180,000円×6ヶ月=108万円
- 生活費180,000円×12ヶ月=216万円
となりますね。
もちろんやろうと思ったら、アルバイトで食いつなぐこともできるので一概には言えません。
大切なことは各々の環境を考慮して開業までにしっかり準備をしておく。ということです。
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https://free-laboratory.com/side-business最後に開業費用の項目についてざっくり解説していきます。
開業費用それぞれの内訳
車両(移動手段)
開業する場所によって移動手段は変わってきますが、次の4つから選ぶことになります。
自転車のメリット・デメリット
取りあえず用意するならいいかも
電動自転車のメリット・デメリット
特別な事情がなければ、バイクでいい気がします
バイクのメリット・デメリット
僕は新車で小型バイクを買いました。
23万円程度しましたが、10年近く乗れています。
初期導入なら中古の5〜10万円程度を買っておき、売上が出たら新車に買い替えても良いと思います。
車のメリット・デメリット
まずは中古車で5〜10万円から探してみましょう
パソコン
Macにするか、Windowsにするかで分かれますよね。
基本はWindowsのパソコンがオススメです。
これには理由が2つあります。
スポットログというレセコンはMac対応していますが、口座振替サービスが対応していなかったため僕は泣く泣くWindowsパソコンを購入しました^^;
コスパ・性能・使い勝手のバランス良いのは6〜8万円位のパソコンです。
それよりも安いと動作が重くなったり、10万円以上ではスペックを持て余すと思います。
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事務用品
内訳は以下のとおりです。
全て開業費にできるので開業前に揃えておきましょう。
特にアスクルにお世話になることは間違いないので、無料登録だけでもしておきましょう。↓
↓アスクルで購入したもの↓
ラベルシート24面100シート | 1,247円 | 保険者・ケアマネへの郵送 |
つづりひも20本入り | 94円 | 書類、車両に訪問中POPくくりつける |
ふせん75×75mm10冊 | 763円 | 郵送書類に一言添える用、真心を込めよう |
ラミネートフィルムA4 100枚 | 1,342円 | 各種POP、名札 |
コピー用紙500枚×3 | 1,016円 | ニュースレター、同意書、報告書、レセなど印刷 |
コクヨ リングファイル×2 | 766円 | 開業書類等の重要物を保管 |
クリアポケット40枚 | 624円 | リングファイル用 |
クリアファイル24ポケット | 162円 | 患者カルテ保管用 |
スティックのり×2 | 92円 | 糊付け用 |
油性ペン | 59円 | 郵送物等記入用 |
タッグ名刺チャックタイプクリップ付き | 159円 | 制服につける名札、クリップは必須 |
クリアホルダー300枚 | 697円 | 営業資料入れたり、書類配布など結構使う |
ふせん75×25mm2つ入り | 110円 | メモ用 |
↓100円SHOPで購入したもの↓
ふせん75×25mm2つ入り | 110円 | メモ用 |
出金伝票 | 110円 | 自販機など領収書のないものの経費証明用 |
リングファイル | 110円 | 領収書の保管用 |
A4ルーズリーフ | 110円 | 領収書貼り付け用→上記リングファイルへ |
Zファイル2つ | 220円 | 師会や、レセコン等の見積もり時の資料など挟む |
テープディスペンサー | 110円 | セロハンテープの台部分 |
セロハンテープ | 110円 | 領収書貼り付けなどで大活躍 |
ペン立て | 110円 | ペンなど |
小物入れケース | 110円 | 付箋などよく使うものを保管 |
↓Amazonで購入したもの↓
ラミネーター | 2,699円 | 名札やPOP作成 |
ICカードリーダー | 1,722円 | e-taxに必須 |
合計12542円 |
プリンター
プリンターはインク交換で収益を得るビジネスモデルです。
なので、我々はインクが大容量かつスペースをとらず、FAX受信できるもので探すのがセオリーです。
- インクのコスパ最強
- FAX受診できる
- 安すぎない
最近はFAX受診したら即印刷ではなく、データをPDFでスマホに送ってくれる機能付きもあります。
なんと、03+という固定電話サービス内でも自動的に同様のことをしてくれるため、単純にFAXが受信できればOKです。
↓しょちょー愛用 コスパ最強のプリンター↓
A4モノクロ印刷なら、インク交換無しで約6000枚印刷可能です。
こっちが不安になるくらいずっと印刷できます。凄すぎ!!!
「画質(印刷品質)」はあまり気にしなくてよいと思います。
画質(印刷品質)を求めるなら自前プリンターではなく、そもそもプリントパックなどで外注したほうが安いし、品質も良いです。
ユニフォーム
好きなユニフォームを買いましょう^^
調べた限り、、、
- アスクルは割高で種類が少ない
- ユニフォームタウンや楽天市場は安価で種類が多い
相場は1着あたり3,500円〜6,000円位だと思います。
せっかく個人で活動するので、気に入った一着を選んでみてはいかがでしょうか。
↓お気に入りユニフォーム、4着買いました↓
パンフレット、名刺、ホームページ
これは「ココナラ」というサイト一択です。
↓会員登録は無料なので、まだの方は登録だけでもしておきましょう↓
自分で作成してもよいのですが、プロに任せて作ってもらったほうが出来上がりも良いし、なにより作成の時間を全てカットできるのが最強です。
仕事で使うものですし、なによりこれら販促物の目的は自社の効果的なアピールに使うものです。
あなたの会社の「顔」となるものと考えて作成をしていきましょう。
パンフレットは30000円まで、名刺は5000円まで、ホームページは50000円までの予算感がちょうどよいものを作ってくれます。
販促物を使っていると「ここをもう少し変えたいな」という部分が出てくるものです。
なので、そのうち作り変えるものと考えてこだわりすぎないように注意しましょう。
僕自身が利用した出品者さんをご紹介します。
もし迷ったらこちらを参考にしてください。
↓名刺制作。僕は2つ折り名刺と、後日デザイン改良をお願いしました↓
固定電話取得
個人の携帯電話を会社番号にしているケースがありますが、やはり固定電話があった方が取引先からの信頼は得られます。
東京周辺で言えば「03〜」「042〜」で始まる番号ですね。
ただ、固定電話を開通するには時間も手間もかかるので面倒なイメージがあります。
そこで、色々と調べたところ《03+》というサービスが使い勝手が良く、すぐに使えるので参考にしてください。
固定電話番号がスマートフォンで安く使える 03plus(ゼロサンプラス)
いいなと思った点は次のとおりです。
- 固定電話番号を持てるアプリ
- 固定電話を持ち歩ける
- 電話番号を複数人で共有できる
- 転居の際でも同じ市外局番であれば番号を変えずに引っ越しできる
- クラウドFAX対応で、FAX内容がスマホで送受信できる
- 時間外の自動応答設定対応
- WEB電話帳
訪問マッサージ/鍼灸は外出中のことが多いため、固定電話を持ち運べて、FAXもスマホで対応できると非常に便利です。
固定電話を取得したい場合はぜひ!
レセコン
個人で始めるならスポットログさんがオススメです。
- 安価で継続しやすい
- シンプル設計で操作が簡単
- 担当者がついてくれてサポート体制もバッチリ
まず、レセコン自体は絶対にあった方が良いです。
レセコンを使っているだけで書類不備による返戻がほぼ0になったり、作業時間も半分以下になります。
レセコンも色々と調べてまとめ記事を作りましたので、ぜひご一読ください。
賠償責任保険
◯◯師会や協会に属さない場合、比較的安価に賠償責任保険に加入できるサービスが限られてきます。
一般社団法人 日本治療協会であれば誰でも加入でき、なおかつ会独自の賠償責任保険とほぼ同等の保障が受けられます。
対人・対物・対施設への保障が受けられます。
更に車椅子からベッドへの移乗時の事故も保障してくれるなど訪問医療に適した内容があるのが嬉しいポイント。
施術グッズ
施術者によって揃える内容は違うと思いますが、僕の場合は下記を揃えています。
マネーフォワードクラウド確定申告
個人事業主となった場合、必ず「確定申告」をすることになります。
その際には2つ方法があります。
どちらもオススメです^^
もし、②自分で帳簿をつけて確定申告を行う場合はマネーフォワード確定申告というサービスが分かりやすくて良いと思います。
登録は無料です。まずはどんな感じか見てみましょう↓↓^^
マネーフォワードに登録すると、そのままビジネス用のクレジットカードの作成も可能ですし、ホームページ用のサーバー代3ヶ月無料もついてきます。
また、実はマネーフォワードのサービスを使えば以下の申告が無料でできます。
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- 所得税の青色申告承認申請書
- 事業開始等申告書
これらは開業時には絶対にやっておかなければいけない項目ですので、まずは登録だけでもしておきましょう。↓
こちらも参考にしてください^^
名刺入れ
名刺入れは1000〜3000円程度のもので良いので用意しておきましょう。
100円SHOPに売っている「アルミカードケース」を使ったり、名札の中に名刺を入れている人がいますが、あまり良い印象ではありません。
名刺入れを用意するのは、「相手方の名刺を大切に一時保管するため」ですからね^^
結論
開業資金:50万円
生活防衛資金:108〜216万円
合計:156〜266万円の資金があれば失敗(資金ショート)リスクは低い!
自分で貯めたお金と、融資で得たお金は価値が違います。
自分で貯めたお金が万が一無くなったとしても、またイチからやり直すことができます^^
しかし、融資で得たお金が無くなった場合、返さなきゃいけない借金が残ってしまうのです。
準備をしっかりとして失敗(資金ショート)することのないよう心がけましょう!
このブログを通じて皆さんの活躍をサポート出来たら嬉しいです^^