[施術所と出張施術のどちらにするか?]は下記記事で解説しています。
え?でも開業するならテナント借りるのが普通だよね?
まずは自宅開業・テナント開業のメリットデメリットをしっかり押さえておこう!
ほとんどの方は、まず1人先生だと思います。
僕自身も1人からスタートしています^_^
なので、自宅開業一択でした。
「テナントを借りての開業は資金面でのリスクが非常に高い」ということを肝に銘じておきましょう。
今回は、自宅orテナント どちらでの開業が自分に合っているのか?について解説します。
自宅開業は資金面で安全。テナント開業は場所を選べる。
まずは自宅開業とテナント開業それぞれの特徴をみていきましょう。
【自宅開業のメリットデメリット】
【テナント開業のメリットデメリット】
このような特徴となります。
基本は自宅開業がオススメ
自宅開業の場合、テナントを別途用意しなくてよいので余計な支出が無くなります。
創業当初は「スモールビジネス」を徹底しましょう。
これ、大切なんです。
もしテナントを借りた場合、家賃7万円だったとしても年間84万円。
当然、敷金礼金や設備投資、その他備品等で支出がかさみますので年間100万円はテナントにとられます。
創業から3~4ヶ月は無収入期間になることも想定できますので、1年目の事業収入は200~300万円程度だった!
ということも十分考えられます。
そんな中で別途100万円の支出があるのか無いのか?という点は、事業の成否を分けると言っても過言ではありません。
また、自宅開業では商圏エリアに制限が出る可能性もありますが、訪問マッサージ/鍼灸師は16km先まで訪問可能なので、営業する場所をしっかりと定めればよいと思います。
商圏エリアの特定のやり方は後述しますね。
↓開業に必要な費用を計算しましたので、こちらも参考にしてください↓
テナント開業は条件次第で検討しよう
例えば、自宅が施術所の構造基準を満たしておらず、出張専門で登録をしていたとします。
そんな中で、社員を増員し2人以上となった場合は施術所として登録をし直さないといけませんね。
そういう場合にはテナントを借りざるを得ません。
その他にも、「極端に自宅エリア周辺に商圏が無い」
こういった場合も、テナントを探すほうがいいのですが恐らく少数だと思います。
柔道整復師と店舗型の運営をするのなら、テナント一択になると思います。
なので、1人先生の場合は基本的にテナント開業のメリットが少なく、恩恵に預かれません。
もし、開業場所でお悩みの場合は、下記の順番で行動するのがベターかと思います。
- 自宅開業する
- 自分の事業年収を700〜1000万にする
- 一定金額を将来の事務所費用、人件費として貯める
- 人員増加のタイミングでテナントへ切り替える
※自宅を施術所として登録できている場合は、④は不要かも。
商圏エリアの調べ方
患者さん、ケアマネ、ライバル院の測定のやり方を解説します。
ここは自社の発展性に関与する部分ですので、しっかりとおさえておきましょう。
まずは要介護者数の測定をしよう
まずは自身の拠点近くにどれくらいの要介護者数がいるのかを調べましょう。
下記サイト(ワムネット)から調べられます。
営業先数の測定をしよう
次に、営業先がどれくらいあるのかを調べます。
営業先が多ければ多いほど、高齢者の健康・介護ニーズは高いと言えます。
つまり、営業成果が出やすい。
営業先は、例えば下記のとおりです。
- 居宅介護支援
- 小規模多機能型施設
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者住宅
- 地域包括支援センター
- 特別養護老人ホーム
(特養はコロナの影響下でなければ営業先に入れましょう)
経験則ですが、まずは下記の件数があれば十分だと感じます。
しょちょーはニュースレターのみの営業で今のところご愛顧いただけています。
拠点から半径5km以内では270件の営業先があります。
ニュースレターだけで営業は簡単そうでいいね!
結構しっかり作り込むことと、相手がもらって嬉しい情報を毎回吟味してるよ。なので、簡単ではないから注意ね!
オススメの営業範囲:効率を考えるなら半径4~5km圏内がおすすめです。
実際の営業リストの作り方詳細は下記の記事をご覧ください。
ライバル院の店舗数を測定しよう
自分の拠点近くにどれくらいのライバルがいるかを調べましょう。
やり方は簡単です。
- Google Mapを開く
- 自身の拠点近辺を表示させておく
- 「訪問マッサージ」と検索する
- 訪問マッサージを行っていそうな店舗数をカウントする
このようにすると、地図上に何件か候補が表示されますし、一覧でも見れるようになります。
何件くらい表示されましたか?
次に、商圏エリアに残り何人の患者さんがいるか?を計算します。
商圏エリアにいる患者数の出し方
ここでは例を記載しますので、ご自身の数値に変換しながら計算をしてみてください。
調べたところ、次の数字になったとします。
- 商圏エリアにはライバル院が10店舗あった
- 営業先は100件あった
ここからは以下のように推測します。
訪問マッサージ/鍼灸を利用中の患者数は?
1店舗あたり平均3名の施術者が在籍しているなら、商圏エリアには30名の施術者がいる。
そして、施術者1人あたり、受け持てる患者数を20名とします。
施術者30名 ✕ 患者数20名 = 600名
商圏エリアの訪問マッサージ/鍼灸を利用中の患者数は600名だろう。
要介護者数は?
営業先が仮に居宅介護支援事業所なら、1事業所あたりケアマネは平均2.5名いるとします。
ケアマネの一人あたりの利用者数は約30名。
営業先100件 ✕ ケアマネ2.5名 ✕ 利用者数30名 = 7500名
ケアマネが見ている要介護者数は7500名だろう。
まだ訪問マッサージ/鍼灸を受けていない方たちの総数は?
そうなると以下のように計算ができます。
要介護者数7500名 ー 患者数600名 = 6900名
この商圏エリアはまだ、6900名の方が訪問マッサージ/鍼灸サービスを受けていない!
ということになります。
多いと感じましたか?
少ないと思いましたか?
う〜ん、なんだか多いと感じたかも。
僕も多いと思うし、ライバル院ももし多ければ訪問マッサージ/鍼灸の需要があるということ。
書類のやりとりも比較的スムーズな地域なのかもしれないね。
結論
特別な理由がない限りは、まずは自宅開業を第一選択にしましょう。
テナントを借りるのは必要性があるときだけ。
何にせよ、訪問マッサージ/鍼灸の事業形態では、特に1店舗目はテナントを借りるメリットが少ないと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。
皆さんのご活躍を応援しています、最後までありがとうございました^_^