こんにちは、しょちょーです^_^
今日は 「保険単価が決まっている業界は、そもそも儲かるのか?」 というテーマで話していきます。
医療・鍼灸・マッサージ・看護・介護…
このあたりは すべて単価が固定 されています。
「点数(単価)が決まっているビジネスで儲かるの?」という疑問を、よくいただきます。
結論から言えば、儲かる人もいれば、儲からない人もいる。
つまり、、、
「人による」笑
ただ、それだと身も蓋もないので、今日は “構造” の話をします。
■ 人件比率から見る「儲かる・儲からない」
一般的に、人件比率が 45% くらいが適正と言われています。
たとえば月商100万円なら…
- 人件費(会社負担の社保など含む)=45万円
- 総支給換算すると約35万円前後
つまり、
100万円売ってようやく総支給35万円前後が相場 ということです。
もちろん業種・経費の使い方で変わりますが、今日はあくまでも「構造」の話。
ざっくりのイメージとして聞いてください。
■ 訪問マッサージの単価構造で考えてみる
たとえば、1件あたり 5,000円 の請求ができるとします(往療+施術の合計)。
●1日8件入った場合
5,000円 × 8件 = 40,000円/日
これを
週5 × 4週=月20日働くと…
40,000円 × 20日 = 80万円
→ 月商100万円には届きません。
●土曜日にも1日8件入れたら?
40,000円 × 月4回(∟土曜)= +16万円
80万円+16万円= 96万円
→ まだ届かない。
●平日の1日だけ9件に増やしてみる
9件 × 5,000円 = 45,000円/日
月曜だけこの数字にすると…
45,000円 × 4週=18万円
火曜〜土曜(8件×20日)=80万円
→ 合計98万円前後。
ようやく100万円近く。
単価構造的に、
「頑張れば100万円は届くけど、そこから跳ね上がるほど爆発的には伸びない」
というのがリアルです。
■「大きく稼ぎにくい」構造
訪問マッサージは
- 単価が決まっている
- 不正請求はできない(当たり前!)
- 同意書内で算定できる部位にも限りがある
つまり、
単価アップの余地が非常に少ない業界 です。
自費メニューを足しても、1,000円〜2,000円程度が限界ですよね。
大きく跳ねる要素にはならない。
■かと言って「悪い業界」ではない
単価は低くても、
- 急に利用者がゼロになるわけではない
- 需要が安定している
- 時間を積み上げれば一定の売上になる
という意味で “安定性は高い” 業界。
ただし
時間の切り売りである以上、短時間で大きく稼ぐのは難しい。
■「では、どうしたら儲かるのか?」
答えは2つしかありません。
① 単価を上げる工夫(ただし限界はある)
資格・技術・提供内容で多少は上げられますが、
保険の枠の中では限度がある。
② 経費をとにかく抑える(これが最重要)
単価が上がらないなら、
利益率を上げるには “経費を削るしかない”。のです。
たとえば…
- 事務所を立派にしない
- 外注を抑える
- 固定費をとにかく低く設定する
こうすることで人件費(給与)に最大限回す ことができます。
うちが実際にやっているのがこの方式です^_^
■ 保険業界の給与が低くなる理由
我ら鍼灸師/マッサージ師の年収って、
「新卒より低いじゃん!」
と言われることもあったりなかったり、、、
だけど構造を見ると、
- 単価が低い
- 伸びしろも少ない
- 経費をかけすぎると一気に利益が消える
だから、経費をかけた途端に、給与が下がる仕組み なんです。
■ 一方、個人で出張専門ならどうか?
ここは話が全然変わってきます。
たとえば…
- 売上:80万円
- 経費:15万円(車両・ガソリン・通信など)
→ 利益:65万円
→税金3割として約20万円
→手残り:45万円前後
これは十分現実的。
会社員より手残りは多くなります。
ただし、国民年金・国保・将来の保証は薄いので、その分の備えは必要。
とはいえ、安定した構造を理解すれば開業のメリットは大きいです。
■まとめ
- 保険単価ビジネスは “大きくは稼げないが安定している”
- 経費を抑えれば、給与や手残りは十分作れる
- 個人の出張専門は、構造的に収入が増えやすい
- 単価が上がらない世界だからこそ、経費コントロールが超重要
保険業界の収益構造を理解していれば、「儲かる・儲からない」の正しい判断軸が持てると思います。
今日こそ独立開業だぞ☆ブログでは、
あなたの挑戦を、心から応援しています。
今日も一歩ずつ、前へ進んでいきましょう!




