営業で新規獲得

院長「治療技術があれば売上あがるはずだぁ!修行すっぞ!」が危険な理由

こんにちは、しょちょーです。

タイトルに似たようなことを言う管理者や施術者ってまわりにいますかね?

治療技術は僕たち鍼灸マッサージ師にとって必要不可欠であることは周知のとおりだと思います。

ただ、【治療技術=売上】ということではないんですね。

  • 治療技術を構成する要素
  • 売上を構成する要素

これらは「混ぜるな危険」です^_^

今日はなぜ【治療技術=売上】ではないのかについて考えてみようと思います。

なぜ治療技術が向上したら売上が上がると思うのか?

売上会議(営業会議でも顧客会議でも、売上向上を目的とするならなんでも)の際に、こんなやりとりはありませんか?

前提
  • 会議日:2022年7月20日
  • 2022年10月〜12月の売上を上げたい
  • 施術者数8名
  • 一人あたり平均売上:70万/月
  • 受け入れ可能患者数、一人あたり2〜3名(平均7枠空いてる)
しょちょー

現在の売上は560万/月です。

10月〜12月売上目標を750万/月と設定します。

どのように目標達成するかアイデアを出しましょう。

あはきくん

みんなの治療技術・知識の向上が必要だと思います。

勉強会の開催はどうでしょうか。

もしこのようなアイデアを出してくる人がいたら、治療技術=売上と認識している可能性があります。

なぜ売上をあげるために治療技術・知識の向上が必要なのでしょうか?

確かに、治療技術・知識の向上のためには勉強会は良い手段だと思います。

でも、売上を上げるために「治療の勉強会」というアイデアは結びつきが弱いのです。

治療技術が向上したことでの直接的な結果は次のとおりです。

  • 患者さんへ効果的な治療を提供できる→患者満足度が高まる
  • 施術者の自信に繋がる
  • 病態説明ができるようになる

確かに、これらが巡り巡って患者同士の紹介や、ケアマネへ良い評判が伝わって新たな紹介に繋がったりなどはあるかもしれません。

が、それは副次的な効果であるため、売上を狙っての効果か?と言われると運の要素が強いです。

原因と結果を分解して繋げる

次のような表を作ってみましょう。

原因と結果
やること
  1. アイデアの列に、売上が上がる施策を書き込みます
  2. 「施術者の動き」には、売上を上げるための行為を書きます。
  3. 「ケアマネの動き」は、施術者が動いた結果を予想して書き込みます。
  4. 行間を記載していき、最終的にケアマネが「紹介するための動き」に繋がればOK

例えば2つ作ってみました。

どちらが効果がありそうでしょうか?

原因と結果アイデア

勉強会開催のアイデアは、治療クオリティに繋がっている様子はイメージできます。

しかし、ケアマネの動きに関連するものが少ないので、どうしても紹介をいただくまでに距離があるのが分かります。

下の段の報告書配布+αはいかがでしょう。

少なくとも勉強会開催よりかは紹介の可能性がありそうです。

  • あるアイデアを出したときに、それが目標達成(ゴール)に必要なものなのか分解して考える

この表の良いところは、考えが文章化できるところです。

勉強会アイデアも、じゃあどのように工夫したら売上に結びつくのかを考えるきっかけになります。

売上を構成する要素

売上を構成する要素とは一体何でしょう。

それは次の3つです。

  • 患者数
  • 客単価(一回あたりの治療単価)
  • 利用頻度(一月あたりの利用日数)

例えば現状が以下のとおりとします。

・患者人数5名 ✕ 客単価5,850円 ✕ 頻度10日 = 292,500円

もしケアマネ営業が成功し、患者人数が+3名された場合、、、

・患者人数8名 ✕ 客単価5,850円 ✕ 頻度10日 = 468,000円

もし利用頻度を交渉し、全員が週3利用になった場合、、、

・患者人数5名 ✕ 客単価5,850円 ✕ 頻度12日 = 351,000円

もし鍼灸治療を交渉し、3名の患者が鍼灸マッサージの利用になった場合、、、

・患者人数5名 ✕ 客単価6,786円 ✕ 頻度10日 = 339,300円

いかがでしょうか。

訪問売上においては、この3つの要素のどこかが動けば売上が変化します。

そのうえで、どこが現状では弱点なのか?

患者数を増やすことよりも頻度提案をする方が先決なのでは?

などといったことを検討できますね。

治療技術の向上は必須だけど、それが何のためかを明確にするのはマスト

ここで話を戻します。

冒頭の院長のケースでは、治療技術の向上=売上向上と誤認識しているか、売上向上までの道のりをイメージできていないのか?

ということですね。

これが「うちの治療院は患者への病態説明がうまくいっていないから、治療の必要性が伝わらず安易にキャンセルする患者が多い。アウトプットの練習をしよう!」なら良いわけです。

この場合でも、何をもって病態説明力が向上したか?をきっちり推し量れる基準を用意しておくべきです。

自己満で終わる練習ほど時間がもったいないと思います。

もしまわりに売上のために治療練習を提案する人がいたら、今日紹介した表を使ってじっくりと話し合ってみてください。

今日は以上です。

それではまた!^_^

ABOUT ME
しょちょー
20代の頃から10年以上現場と管理職を経験し、あはきの訪問業務設立から店舗展開まで行った後、独立開業をしました。 2019年に慢性骨髄性白血病という病気にかかり「あ、命ないぞ」と思った時に、 《自分も、家族も、仲間も大切にする=豊かに生きる》 を目指すのが後悔しない生き方だと気づき、今は割と自由に活動してます。 このサイトは、「収入UPしたい」「独立したい」「独立してるけどもっと安定したい」と思ってる方を応援するために作りました。 独立開業仲間、募集してます^_^ 今もサイト充実させようと活動中なので、◯◯が知りたい!があったらメッセージくださいm(_ _)m 皆さんのチカラになれれば嬉しいです。