訪問鍼灸マッサージの無料体験|基本的な考え方と施術開始までの流れ
こんにちは、しょちょーです^_^
今回のテーマは、訪問鍼灸マッサージの無料体験を実施する理由や、全体像について解説します。
訪問鍼灸マッサージの運営では、しょちょーは基本的に、無料体験は設けておいた方が良いと考えています。
もちろん、「最初から契約でもいいのでは?」
という考え方もあると思います。
ただ、訪問鍼灸マッサージというサービスは、まだまだ一般の方に広く知られているサービスではありません。(ケアマネは知っていても、ご利用者さんやご家族はほぼ知りません)
初めて利用する方からすると、
「どんなことをするんだろう?」
「自分の身体でも受けられるのかな?」
「痛いことをされないかな?」
「本当に続けられるかな?」
と、不安に感じることもあります。
知らない人を自宅に招いて、身体に触れる施術を受けるわけですからね。
不安があるのは当然だと思います。
だからこそ、
問い合わせ → 無料体験 → 利用の意思確認 → 同意書の手続き → 施術開始
という段階を作っておく。しょちょーは、この流れが自然だと思っています。
今回は、無料体験をなぜ設けるのか。そして、問い合わせをいただいてから、実際に施術を開始するまで、どのように進めていくのか。
その全体像についてお話ししていきます。
訪問鍼灸マッサージでは無料体験を設けておく
マッサージであっても、はりきゅうであっても、契約前の段階として、「無料体験」や、「無料相談」のような入口は作っておいた方が良いと思います。
理由はいくつかありますが、大きくは3つです。
1.他の事業所も無料体験を行っているから。
2.同意書の依頼準備がしやすくなるから。
3.ご利用者さんやご家族の安心につながるから。
1.他の事業所も無料体験を行っているから。
これは、とてもシンプルな話で、同じようなサービスを検討していて、
みなさんなら、どっちを先に選ぶと思いますか?
もちろん、価格だけで事業所が選ばれるわけではありません。
ただ、最初の入口として考えれば、利用を検討している方が相談しやすい形は作っておいた方が良いと思います。
2.同意書の依頼準備がしやすくなるから
無料体験では、ただマッサージや鍼灸を提供して終わりではありません。
ご本人のお話を伺いながら、
・現在、何に困っているのか
・痛みやしびれはどこにあるのか
・関節の動きはどうか
・筋力や動作の状態はどうか
・生活の中で何が難しくなっているのか
といったことを確認していきます。
問診や徒手検査をおこない、その方の状態をおおよそ把握しましょう。
そうすると、健康保険を利用するために医師へ同意書の発行をお願いするときにも、
「現在、このような状態です」
「このような症状があります」
ということを整理しやすくなります。
同意依頼書を作成するときにも、無料体験で確認した内容があると書きやすいですよね。
3.ご利用者さんやご家族の安心につながるから
訪問鍼灸マッサージを初めて利用する方にとっては、サービスのイメージがほとんどない。と思っているほうが丁度いいです。
「どんな人が来るの?」
「何分くらい施術するの?」
「どこをどう触るの?」
「場所はどこでやるの?」
「毎回同じ人が来るの?」
分からないことが多ければ、不安になります。
でも、一度体験してもらうことで、おおよその不安を払拭することができます。
ここはとても大切で、「不安要素」があると基本的に人は前に動けません。
安心していただけるよう対応を心がけましょう^_^
これらのことからも、しょちょーは無料体験を用意しておくことをおすすめします。
なお、パンフレット、ホームページ、チラシ、可能であれば名刺などにも、
無料体験を実施していることを記載しておく
と良いと思います。
せっかく用意していても、知られていなければ使ってもらえないですからね。
ステップ1|問い合わせを受けて無料体験の日程を決める

ここからは、無料体験の問い合わせをいただいてから、実際に施術を開始するまでの流れについてお話しします。
1.お問い合わせ
2.無料体験
3.書類手続き(契約)
4.同意書発行の手続き
5.施術開始
まずは、問い合わせです。
問い合わせは、
・ケアマネジャーさん
・ご利用者さん本人
・ご家族
などからいただくことが多いと思います。しょちょーのところは、ケアマネさんからが多いですね。
この電話の段階で、無料体験に必要な情報を大まかに確認します。
[このようなことを確認しましょう(例)]
・どのようなことで困っていますか?
・現在はどのように生活されていますか?
・歩くことはできますか?
・どこにお住まいですか?
・現在、介護保険サービスは何か利用していますか?
ここで何でもかんでも聞こうとしなくて大丈夫です。
あまり長い電話になってしまうのも良くありません。
ほとんどのケアマネさんは必要情報を教えてくださいます。
しかし稀にですが、ケアマネさんによっては、お身体の状態やおおよその現病歴などを教えてくれない方もいます。
これは、恐らく個人情報に配慮してだと思いますが、そのケアマネさんのポリシーでもあると思うので、その場合には根掘り葉掘り聞かず、当日患者さんやご家族さんから、「必要情報なので」と添えながらヒアリングしましょう。
詳しい内容については、実際に訪問したときに確認できます。
電話では、無料体験を安全に行うために、事前に確認しておいた方が良いこと
を中心に聞いておけば良いと思います。
必要な情報を確認したら、無料体験の日時を調整します。
[無料体験の日程調整パターン]
概ね以下の2パターンになりますので、雰囲気を読みつつ対応しましょう。
1.ケアマネからお問い合わせ
2.事業者が「直接」患者家族と日程調整
3.日程確定後、ケアマネへ事業者が報告
1.ケアマネからお問い合わせ
2.ケアマネへ候補日をいくつか提示
3.ケアマネが患者家族と日程調整
4.ケアマネから確定した日程について事業者へ報告
ステップ2|問診、徒手検査、体験施術を行う
無料体験の当日は、ご自宅へ伺い、まずはご挨拶から始めます。
ご利用者さんからすると、「どんな人が来るんだろう」と思っています。
まずは笑顔で、丁寧にご挨拶をしましょう。
ここは当たり前のことなんですが、とても大切です。むしろ、ここでの印象で無料体験後の契約に至るかどうかが決まると言っても過言ではありません。安心感をもっていただけるよう心がけましょう^_^
[大まかな流れ]
1.問診
2.お身体の状態確認
3.必要な徒手検査
4.体験施術
5.施術前後の変化を確認
ここで大切なのは、施術だけをして帰らないことです。
無料体験は、単にマッサージや鍼灸をして、「どうでしたか?」と聞くための時間ではありません。
ご利用者さんのお身体の状態や、ご本人やご家族の困りごとを把握したり、訪問鍼灸マッサージがどのようなサービスなのか知っていただき、生活のどの部分で支援ができるのかをイメージして頂く。
これらを行う時間です。
施術をしながら、
「実際の訪問でも、お身体の状態を確認しながら施術内容を調整していきます」
「定期的にケアマネジャーさんにもご様子を報告しています」
「状態に変化があった場合は、必要に応じて関係者とも共有します」
など、利用後のイメージが持てるように説明しておくと良いと思います。
説明を全部最後にまとめて行おうとすると、どうしても長くなりますので、施術中の自然な会話の中で、少しずつ伝えておく。
しょちょーの会社では、そのようにしています。
ステップ3|利用の意思を確認して手続きへ進む
体験が終わり、ご本人やご家族から、「ぜひ続けてお願いしたいです」というお話になったら、利用に向けた手続きに進みます。
ご本人が意思決定できる場合は、ご本人の意向を確認します。
必要に応じて、ご家族やキーパーソンの方の意向も確認しておきましょう。
[説明すること]
・利用方法
・訪問回数
・費用
・健康保険の取扱い
・今後の手続き
などについて説明していきます。
スタッフによって案内の内容や流れがバラバラにならないよう気をつけましょう。

2026年7月時点では、お問い合わせページ内にLINE公式アカウント登録特典として、「ご利用案内兼申込書_雛形」を無料配布しています。
もし、まだご用意していない方がいらっしゃったら登録いただき、ご活用下さいませ。
ステップ4|同意書の手続きと訪問予定を調整する

同意書発行の手続きを行う
訪問鍼灸マッサージでは、基本的には健康保険を取り扱うことが多いと思います。
保険適用となり得る状態であれば、医師へ同意書の発行をお願いする手続きに進みます。
同意書については、ご利用者さんやご家族に医療機関へ持参していただくこともありますし、一方で、訪問鍼灸マッサージを利用する方は、外出が難しいケースも多いですよね。
そのため、かかりつけ医の診察状況を確認したうえで、
・同意依頼書
・同意書の原本
・返信用封筒
などを医療機関へ郵送して対応することもあります。
訪問予定を決めていく
そして、同意書の手続きを進めている間に、ご利用者さんやご家族と訪問予定も決めていきます。(無料体験中でもOKです)
たとえば、
「毎週火曜日と金曜日の14時頃」
というように、曜日と時間帯を調整します。
担当ケアマネへ無料体験後の報告
無料体験当日、または遅くとも翌日午前中までに、無料体験に伺ったことを連絡します。
わざわざご紹介をしてくださっているのです、必ず一報をいれましょう。
・無料体験に無事伺えたこと
・体験の結果、サービス介入をするのかどうか
・同意書手続きと、介入時期の目安
・訪問予定は後日お伝えする(決まっていたらここで伝えてもOK)
・同意書が実際に届いたら再度連絡すること
・ご依頼についての感謝の旨
このあたりを伝えましょう。
訪問予定が決まったら、担当のケアマネジャーさんにも共有しておきましょう。
電話やFAXで、
「今後は毎週○曜日の○時頃に訪問予定です」
「現在、同意書の手続きを進めています」
などと伝えておきます。
ケアマネジャーさんからご紹介をいただいたのであれば、その後、ケアマネさんからみてどういう状況になっているのか分からない状態にしないことが大切です。
ステップ5|同意書が届いたら施術を開始する
同意書が届いたら、内容を確認して、以下の対応をします。
①患者家族に連絡し、初回訪問日を決める
②ケアマネに連絡し、初回訪問日を報告
ここで大事なことは、紹介したあとに、「結局、どうなったのかな?」と思わせないことが大切です。
他の介護保険サービスも週間予定を立てて介入しています。
今後、患者さんの状態に応じて、他の介護保険サービスを検討することもありますので、そのときに「訪問鍼灸マッサージがいつ入っているか分からない」という状態だと、ケアマネさんも困ります。
なの、このように要所で共有しておくと、ケアマネジャーさんも状況を把握しやすくなります。
何でもかんでもこまめに連絡はいりません。
無料体験後、訪問予定決定時、施術開始時
など、必要なタイミングで状況を共有することが大切だと思っています。
オンライン診療による同意書の発行には注意する
もう一つ、同意書について注意しておきたいことがあります。
それが、オンライン診療です。
今後、オンライン診療を利用する方は少しずつ増えていくと思います。そのため、かかりつけ医の診察を受けていると聞いた場合でも、どのような形で診察を受けているのかについては確認しておいた方が良いと思います。
ご本人やご家族から、
「毎月、先生に診てもらっています」
と聞いても、実際に対面で受診しているとは限りません。
令和8年7月1日施術分からの療養費改定に関する通知では、オンライン診療による同意書発行の取扱いについて明確に示されています。
そのため、同意書取得の手続きを進める前に、受診状況を確認しておくことが大切です。
無料体験は45分程度を基本に考える

次に、無料体験の時間についてです。
しょちょーの会社では、45分程度を基本に考えています。
もしオーバーしたとしても、60分までで決めています。
大まかな時間配分としては、
問診・徒手検査に10分程度。体験施術に15分程度。利用案内や今後の流れの説明に10分程度。残りの10分程度を余裕時間。
このようなイメージです。
もちろん、きっちりこの時間通りに進めるわけではありません。
問診に時間がかかる方もいますし、ご家族からたくさん質問をいただくこともあります。
逆に、説明がとてもスムーズに進むこともあります。
なので、45分を一つの基本の型として持っておくくらいで良いと思います。
時間の目安がまったくないと、無料体験が毎回1時間半かかってしまう、ということも起こり得ます。無料体験も事業運営の中の一つの業務です。
丁寧に対応することはもちろん大切ですが、時間についても意識しておくことは必要だと思います。
そのため、無料体験の日程調整時には下記のように伝えておくと良いと思います。
「通常は45分程度ですが、お話の内容などによって多少前後することがありますので、1時間ほどお時間を空けておいていただければと思います」
体験施術中の時間も有効に使う
先ほども少し触れましたが、しょちょーの会社では、説明する内容を全部最後にまとめて話すわけではありません。
体験施術中の会話の中にも、必要な説明を少しずつ入れています。
突然説明を始めると話の流れがおかしくなってしまうので、会話の流れの中で自然に伝えます。
そうすると、施術後に一から全部説明する必要がなくなります。
ご利用者さん側も、施術を受けながら少しずつサービスのことを理解できます。
無料体験全体の中で、必要なことが伝わればOKです。
無料体験から施術開始までの基本の型を作っておく
今回は、訪問鍼灸マッサージにおける無料体験の考え方と、問い合わせから施術開始までの流れについてお話ししました。
基本的な流れは、
問い合わせ・日程調整
↓
問診・徒手検査・体験施術
↓
利用意思の確認・契約手続き
↓
同意書取得と訪問予定の調整
↓
同意書到着後に施術開始
です。そして、要所でケアマネへ報告する。
もちろん、現場では、この通りに進まないこともたくさんあります^^;
・無料体験をしたけれど、ご本人がその場では判断できない
・遠方のご家族に相談してから決めたい
・次回の受診が1か月先なので、同意書の手続きに時間がかかる。
・キーパーソンと連絡が取れない。
いろいろなケースがあります。
なので、今回の流れを絶対的なルールとして考える必要はありませんが、
基本の型は作っておいた方が良い
と思います。
型があるからこそ、イレギュラーなケースにも対応しやすくなります。
無料体験は、施術開始までの大切な入口です。
まだ自分の事業所の流れが決まっていない方は、お問い合わせから施術開始までの流れを作ってみて下さい。
一人先生のところでも用意したほうが良いと思いますし、今後施術者数が増えていくのであれば、それがそのまま業務マニュアルにも繋がっていきます。
頑張ってくださいね^_^
今日も一歩ずつ、前へ進みましょう!
皆さんの挑戦と活躍を心から願っています^_^






